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本支店会計のコツは、決算手続きをよく理解することです。
単独決算ではテキトーになんとなくやってもできちゃいますが、本支店会計はそうはいきません。
いま自分が何をやっているのかをよく考えながらやる必要があります。
1.帳簿上の決算をする。
(1)いつもの月次の処理を終わらせます。
そして、
(2)各本支店それぞれの決算を終わらせます。
売掛金や買掛金、必要があれば減価償却費や貸倒引当金などなどを各本支店ごとに計上、あるいは本支店間で振替します。
この段階では、本店における支店勘定、支店における本店勘定はそのまま残っています。
本店における支店売上や支店仕入、支店における本店売上や本店仕入がある場合には、そのまま残っています。
(3)支店の当期純利益を本店へ振替える。
これは会計ソフトによっては、当期の決算ではなく、翌期首に振替仕訳をするものもあります。
お使いの会計ソフトの仕様によって仕訳のやり方が変わりますが、とにかく、支店には繰越利益剰余金(前期繰越利益)というものは存在しません。
会社全体の繰越利益剰余金は、本店にすべて集計されます。
なぜそんなことをするかというと、利益に対する税金は、本店がまとめて支払うからです。
また、株主総会を開いて剰余金の分配(利益の配当)をするのも本店だからです。
したがって、当期の一番最後に(あるいは翌期首に)支店の利益は本店へ振替え、本店の繰越利益剰余金=会社全体の繰越利益剰余金となるように工夫して仕訳してください。
帳簿上の決算としてはこれで終わりなので、本支店の貸借対照表科目を次期繰越します。
本店における支店勘定や、支店における本店勘定の残高もそっくりそのまま次期へ繰越します。
2.外部報告用の決算書を作る。
本支店合併後の決算書を作ります。
会計ソフトにそういうシステムがあればそれを利用してもいいですし、なければエクセルなどを使って自分で合併貸借対照表と合併損益計算書を作成します。
(やりやすいように自分で工夫してください。)
A欄 B欄 C欄 D欄 E欄 F欄 G欄
科目 本店 支店 合計 貸方 借方 合併金額
現金
・
・
売上
・
・
作り方は、まず本支店の勘定科目の金額をそれぞれ合計します。(B欄〜D欄を埋めます。)
次に、本支店勘定を相殺します。(E欄・F欄を使う。)
本店売上や支店仕入などの内部取引があればそれも相殺します。(E欄・F欄を使う。)
これで外部報告用の決算書(G欄)ができましたね。
3.実務上の手順
さて、それでは実際にやってみましょう。
まずは、1.(1)(2)をやります。
本支店の利益が出ましたので、あえてここで2.外部報告用の決算書を一度作ってしまいます。
これで会社全体の1回目の決算書ができましたので、これを使って税金の計算をします。
次にその税金の仕訳をします。
もしも消費税について税抜経理であれば、支店の「仮払消費税」「仮受消費税」をすべて本店の「仮払消費税」「仮受消費税」に振替ます。
これで本店で会社全体の「仮払消費税」「仮受消費税」を相殺し、未払消費税を仕訳できますね。
法人税・住民税等についても本店で仕訳します。
そのあとで、1.(3)をやります。(会計ソフトによってはここではなく、翌期首に1.(3)をやります。)
最後にもう一度、2.外部報告用決算書を作成しなおして完成です。
大変ですが、がんばってください。
本支店会計のコツは、決算手続きをよく理解することです。
単独決算ではテキトーになんとなくやってもできちゃいますが、本支店会計はそうはいきません。
いま自分が何をやっているのかをよく考えながらやる必要があります。
1.帳簿上の決算をする。
(1)いつもの月次の処理を終わらせます。
そして、
(2)各本支店それぞれの決算を終わらせます。
売掛金や買掛金、必要があれば減価償却費や貸倒引当金などなどを各本支店ごとに計上、あるいは本支店間で振替します。
この段階では、本店における支店勘定、支店における本店勘定はそのまま残っています。
本店における支店売上や支店仕入、支店における本店売上や本店仕入がある場合には、そのまま残っています。
(3)支店の当期純利益を本店へ振替える。
これは会計ソフトによっては、当期の決算ではなく、翌期首に振替仕訳をするものもあります。
お使いの会計ソフトの仕様によって仕訳のやり方が変わりますが、とにかく、支店には繰越利益剰余金(前期繰越利益)というものは存在しません。
会社全体の繰越利益剰余金は、本店にすべて集計されます。
なぜそんなことをするかというと、利益に対する税金は、本店がまとめて支払うからです。
また、株主総会を開いて剰余金の分配(利益の配当)をするのも本店だからです。
したがって、当期の一番最後に(あるいは翌期首に)支店の利益は本店へ振替え、本店の繰越利益剰余金=会社全体の繰越利益剰余金となるように工夫して仕訳してください。
帳簿上の決算としてはこれで終わりなので、本支店の貸借対照表科目を次期繰越します。
本店における支店勘定や、支店における本店勘定の残高もそっくりそのまま次期へ繰越します。
2.外部報告用の決算書を作る。
本支店合併後の決算書を作ります。
会計ソフトにそういうシステムがあればそれを利用してもいいですし、なければエクセルなどを使って自分で合併貸借対照表と合併損益計算書を作成します。
(やりやすいように自分で工夫してください。)
A欄 B欄 C欄 D欄 E欄 F欄 G欄
科目 本店 支店 合計 貸方 借方 合併金額
現金
・
・
売上
・
・
作り方は、まず本支店の勘定科目の金額をそれぞれ合計します。(B欄〜D欄を埋めます。)
次に、本支店勘定を相殺します。(E欄・F欄を使う。)
本店売上や支店仕入などの内部取引があればそれも相殺します。(E欄・F欄を使う。)
これで外部報告用の決算書(G欄)ができましたね。
3.実務上の手順
さて、それでは実際にやってみましょう。
まずは、1.(1)(2)をやります。
本支店の利益が出ましたので、あえてここで2.外部報告用の決算書を一度作ってしまいます。
これで会社全体の1回目の決算書ができましたので、これを使って税金の計算をします。
次にその税金の仕訳をします。
もしも消費税について税抜経理であれば、支店の「仮払消費税」「仮受消費税」をすべて本店の「仮払消費税」「仮受消費税」に振替ます。
これで本店で会社全体の「仮払消費税」「仮受消費税」を相殺し、未払消費税を仕訳できますね。
法人税・住民税等についても本店で仕訳します。
そのあとで、1.(3)をやります。(会計ソフトによってはここではなく、翌期首に1.(3)をやります。)
最後にもう一度、2.外部報告用決算書を作成しなおして完成です。
大変ですが、がんばってください。
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