素朴な疑問・・・消費税｜助け合い掲示板

素朴な疑問・・・消費税

2007/05/22 23:39

積極参加

回答数：4

こんばんは。最近気になることがあるので皆さんの意見を聞かせてください。
消費税の課税／非課税判定のことです。
消費税って単純に払ったお金やもらったお金にかかってきますよね？でその領収書などには金額の横に「課」とか「非」って書いてある種類のものもあります。私は何も考えずに「非｣ってあるってことは消費税を払ってない（かかってこない）ので非課税処理をしています。「非」も「課」も書いてない（消費税の面影がないもの）のはとりあえず非課税処理してます。
①薬局で会社の常備薬を買いました。その領収書に例の「非」マークがありました。・・・消費税の部分を払ってないから仕入控除は受けられないですよね？

②その会社はビルの一室を借りてます。そしてきちんと家賃を払っています。おまけに請求書まで毎月きちんと送られてきます。
私の判定の本を読んだ時の解釈は「居住用に借りるのであれば非課税。事務所（居住用以外）ならば課税」って思ってたのですが、困ったことに請求書にはきちんと家賃の部分に「非課税」って書いてあるんです。居住用として借りてるわけではないので課税になるのか？多分最初に契約したときに居住用か何かで契約してしまってそのままなのでしょうが・・・そこで迷ってます。
消費税は払ってないし、でも会社用だし・・・
以上です。皆さんのご意見を聞かせてください。よろしくお願いいたします。

1. Re: 素朴な疑問・・・消費税

2007/05/23 06:48

しかしか

さらにすごい常連さん

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確かに消費税の判定って難しいですよね。
私もいまだによくわからず迷うことはしばしばあります。

消費税について押さえるべき重要なポイントは２点あります。

1.お金を受け取る側の話なのか、支払う側の話なのか。
お金を受け取る側の話については、5％課税売上げ、非課税売上げ、輸出免税売上げ、と細かくかつ正確に分類する必要があります。

しかし、お金を支払う側の話でしたら、消費税がある「課税仕入れになる」か、消費税がない「課税仕入れにならない」のか、その２つに分類できれば十分です。
消費税がない「課税仕入れにならない」原因を、非課税取引だからとか課税対象外（不課税）取引だからとか、いろいろ考える方がいますが、それは考えるだけ時間の無駄であり、消費税の計算上、無意味なことです。

会計ソフト（某ＴＫＣ社製とか）によっては、「課税仕入れ」とならない理由をあれこれ分類してコードを入力させるものもありますが・・・困ったもんです。
ちなみにうちはそれを使っています。（苦笑）

2.課税仕入れの有無は、相手の立場に立って判定する。
そのお金の支払いが、「課税仕入れ」になるかならないかの判定基準は、その「取引」がそもそも相手側にとって「5％課税売上げ」になるかどうかで判定します。
相手側にとって「5％課税売上げ」になる取引であれば、それは当社側にとっても「課税仕入れ」となる取引であり、もともと相手側にとって「5％課税売上げ」にならない取引であれば、それは当社にとっては「課税仕入れ」とはならない取引です。

相手にとってどうなのか？と考えることが重要であり、ある意味、異性をくどくのに似ていますね。
消費税ができるようになると、異性にモテるようになるかもしれません。（笑）

結論
1.薬局でごく普通の常備薬を買った場合、それは本当は薬局にとっては「5％課税売上げ」となるものです。
薬関係で非課税取引になるのは、医者の処方箋に基づく薬の処方（社会保険診療報酬にかかるもの）であり、おそらくその薬局はこれと勘違いしてレジを打ち間違えたのでしょう。
しかし、たとえ相手が間違えてレジを「非課税」と入力していたとしても、それは本来「5％課税売上げ」とすべきものですから、当社では正しく「課税仕入れ」とすればすむことです。
領収書に間違って「非課税」と書いてあっても、当社はそれを税込金額として処理することになります。
（消費税相当額、つまり、5％分安く値引きして売ってもらったのと同じことになります。）

2.事務所家賃については、おっしゃるように本当は「5％課税取引」になるものですが、しかし、賃貸借契約書に「居住用」と明記してあれば、消費税は取っていないのでしょう。
契約書をよく読んで確認してください。
そして、居住用であることが契約で明らかにされていれば、（それを事務所用に使用するのは、本当は契約違反かもしれませんが、）非課税で消費税を払っていないのでラッキーということになります。
つまり、この場合の判定基準は「契約書」ということになります。

家主さんのところに税務調査が入った場合、調査官は契約書類をみて消費税の有無を判断することと思いますので、家主さんが契約書により「非課税売上げ」としているならば、当社側は「課税仕入れ」にしないほうがよいでしょう。

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2. Re: 素朴な疑問・・・消費税

2007/05/23 17:34

どんどん

積極参加

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こんにちは。

消費税法第２条にある課税仕入れの定義と、消費税法基本通達11-1-3　を読みますと、相手がどうであれ、課税仕入れに含まれます。

「国内において事業者が行った資産の譲渡等（消費税法第４条）」であって、消費税法第６条の非課税取引に該当しない取引であれば、支払う相手は考えないで、支払う側の判断で課税仕入れ処理できます。

…相手のことを考えないから、モテナイノカ…(T-T)

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3. Re: 素朴な疑問・・・消費税

2007/05/23 21:08

しかしか

さらにすごい常連さん

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>…相手のことを考えないから、モテナイノカ…(T-T)

いえいえ、決してそんなことはないと思いますよ。

私が書いている内容は、dondonさんがあげていらっしゃる「消費税法第２条第１項12号」にある課税仕入れの定義を解説したものです。

相手のことを考える、とか言っておきながら、きちんと相手が理解できるように十分な説明をしていなかったお詫びに、もうちょっとだけ補足しておきます。

そのお金の支払いが、相手側にとって「5％課税売上げ」になるかどうかで判定するという事の意味は、その取引内容が「5％課税売上げ」となるべき性質のものであるかどうか？ということです。

実際に取引した相手が、本当にそれを「5％課税売上げ」として消費税の申告納税をしているかどうかは問いません。
なぜならば、そんなことまでは、お金を支払った購入者側ではいちいち判断ができない不明なことも多いからです。

したがって、取引の内容が相手側において本質的に「5％課税売上げ」とするべきものであれば、支払い側においてはそれを「課税仕入れ」としてかまわないわけです。

ここのところは、dondonさんのご指摘にある消費税法基本通達11-1-3によると、取引の相手側には、「・・・課税事業者及び免税事業者のほか消費者が含まれる。」とあります。
つまり、実際に取引した相手が、免税事業者や一般消費者のように、明らかに消費税の申告納税をしない者であっても、お金を支払った当社側においては、それを課税仕入れにしてかまいませんよ、と言っているわけです。

ここのところを指してdondonさんは、「・・・相手がどうであれ、課税仕入れに含まれます。」と言っているわけですね。

＜まとめ＞

そのお金の支払いが、「課税仕入れ」になるかどうかは、その取引が相手側において「5％課税売上げ」になるべき取引であるかどうかで判断します。
（消費税法第２条第１項12号）

実際の取引先が消費税の申告納税を本当にしているかどうかは問いません。
（消費税法基本通達11-1-3）

たとえ相手が「免税事業者」や「一般消費者」であっても、（免税事業者や一般消費者には消費税の申告納税の義務がありませんが、）そういうことは一切考慮せずに、ただ単に取引の内容が「5％課税売上げ」になるべき取引でありさえすれば、それは当社にとって「課税仕入れ」にしていいのですよ、ということです。

参考になれば幸いです。