PL予想（労務費）について｜助け合い掲示板

PL予想（労務費）について

2005/08/23 00:26

おはつ

回答数：4

板違いかも知れませんが、どなたか教えてください。
私の会社は社員２００名、協力社員３００名で小分け作業等の
物流サービス業を営む会社です。
この度、ご教授をお願いしたいのはＰＬ（労務費）の作り方に
ついてです。

現状の労務費のＰＬの予想立ては、個人別に給賞与支払費用
（固定、変動）、会社負担の保険料、福利厚生費等を予想し、
部門別の費用（労務費）を算出しています。
⇒大変、予想数値を作成するのに時間が掛かってしまい、数値の
　精度もあまりよくない。

この現状を打破する為、下記の通りに変更したいのですが、
悪い方法でしょうか？もっと良い方法があるのでしょうか？
ご教授頂けたら嬉しいです。

　①単年度（４半期ベース）人員計画（役職別）を作表、部門
　　別の人員を把握する。
　②役職別に平均固定給費、平均変動（残業）単価及び平均出
　　勤率を作成する。
　③部門別に労務予定総時間及び残業（工数）内訳を予想する。
　④部門別に大まかに書きますと、
　　⇒役職別に

　　　((人員×平均固定給)+(人員×残業×変動単価))*出勤率
　　　及び人員分の社負担保険料等を足す。

で算出する。

この様な考え方で簡易化が計れますでしょうか？
また贅沢ですが、売上と対比して作業効率を算出するには
どのような考え方を持てば良いか教えて頂き度、よろしく
お願い致します。
（経理と違うかもしれませんが、私とても困っていまして
　なにとぞなにとぞです！）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Noro

1. Re: PL予想（労務費）について

2005/08/23 10:54

らん

さらにすごい常連さん

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こんにちは。

給与賞与の支払に関しては各社様々ですから、このご質問に対しても一般的な意見となり、またどれくらいまでの予想精度を求めるのかにもよりますが・・・。

役職別に、（（人員×平均固定給）＋（人員×残業×変動単価））*出勤率　＆人員分の会社負担保険料等の算式において「残業」とあるのは残業時間と解釈致しましたが、
その場合の残業時間はどのような数字をもってくるのでしょうか？そして最終的には固定給と同様に出勤率で掛けていますよね。
固定給側はそれでよいとしても、残業分はボケてきませんでしょうか？
残業分は過去の実績値を参考にして季節変動等の要素を加味して予想する方が妥当と考えますが。社員数が多い様ですので算式の基本数字や率を見誤ると誤差も大きくなりますね。

また、現状のやり方による予想では「時間が掛かってしまい、数値の精度もあまりよくない」とのことですが、予測値と実績値とでの差異分析はなされていますでしょうか？狂いの最大要因はどこでしょう？
人件費予想における不確定要素としては人員数の変動、出勤率、変動給与（主に残業分）、季節変動分などと思われますが、これらに関しては過去の実績から傾向を分析し、以後の売上計画等と関連付けて把握する以外にありません（人員数の変動は人事計画などから把握可能です）。

一つの簡便な方法ですが各部門別に過去の月別実績値を　残業分、それ以外の支給額、会社負担保険料等の三区分の推移で分析されては如何でしょうか？
その実績値は過去６ヶ月分位を一つの単位として平均値をもとめ、それに対して特殊要因や季節要因を加味して予測値を求めるという方法です。６ヶ月分位を単位とする理由は、予測としての傾向を捉えるためにはあまり短期間では傾向が見えずらいためです。
さらにそこで把握した残業分を以後のコストダウンの対象にして行き、
作業効率向上に結び付けて行くのもひとつの方法で、私はそれを実践しています。

多くの時間を掛けて予測をしても、それが実績値とかけ離れるような結果では意味がありませんし、
予測で気を付けなければならないことは「木をみて　森をみず」になってはいけないということですから。

作業効率を求める算式については、これという定番の算式はないものと思われます。自社の状況に合った合理的なものを見い出す以外ないようですね。しかし作業効率となると、主に時間と作業結果の関係ですから、売上高や付加価値あるいは処理した小分け数量などと作業時間・人件費の時間単価等を関連付けてみることになるのではないでしょうか。

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2. Re: PL予想（労務費）について

2005/08/23 20:36

noro

おはつ

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ranさんへ
ご解説、誠にありがとうございます。
非常にわかりやすいです。
ranさんの提案で過去をまず分析して季節指数を算出したいと
思います。

そこでもう一つ質問なんですが、ranさんが実行している
『そこで把握した残業分を以後のコストダウンの対象にして
行き、作業効率向上に結び付けて行くのもひとつの方法』
なんですが、具体的にどのようにコストダウンを現場に要請
すれば良いのでしょうか？
出来ましたら、そのノウハウを教えてください。
お願い致します。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Noro

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3. Re: PL予想（労務費）について

2005/08/24 12:36

らん

さらにすごい常連さん

編集

こんにちは。

つたない意見を御理解下さったようで幸いです。
より正確な予測をするために個人レベルまで下げて行うと、さらに規模が大きくなった場合には追いつかなくなる可能性が出てきます。そこで各部門ごとの毎月の合計額で予測を立てる方法をご紹介さてて頂いた次第です。

さて次なるご質問の「どうやって残業をコストダウンに結びつけるのか」ですが、
これに関しては私が実際に行った方法をご紹介させて頂いてご返答とさせて下さい。
弊社は開発・製造業で、私が入社する前まで毎年膨大な残業（時間外）手当に悩んでいたようです。「残業を減らしましょう！」と掛け声を掛けたり張り紙をしていたようですが、長年一向にその成果は出ていなかったようです。

私も入社して人件費のウェイトが高いのに注目し残業分が主要因であることは容易に理解できました。
そこで・・・、毎月行われる全社会議の経理報告で、各部署ごとの毎月の残業実績を明らかにすることにしました。（個人単位ではなく、あくまでも部署単位です）
残業の実態と削減の成果を目で見れる状態にしたのです。
残業時間は会社全体の合計時間だけを表現し、各部署ごとには金額で表現しました。
時間表現よりも金額での表現の方がインパクトがあると考えたからです。
表形式にして、必ず前年同月との単月比較と年間累計比較をして各々増減を表現します。
時折ですが、それらを売上高や利益額、開発案件数などと比較してグラフ化し説明を加えます。

一日に７～８時間もの労働時間がある訳ですから、その時間を最大限有効に使ってくれるように全社員に呼び掛け、そして具体的な削減方策は（各部署ごとに職種が異なるので）各部署長に任せます。
不法な残業カットなどは当然ながら一切禁じ、あくまでも時間内における効率を上げるために努力してもらいました。そうするとどうして残業が多いのか？　という基本的な疑問が出てきて、その根本原因を追求するようになります。個人レベルの問題か、それとも作業システムの問題なのか等、部署長は考えますね。
その結果は数字としてはっきりと出てきます・・・・・数字とは正直なものです。
残業自体は部署長の決裁による事前許可制にしておりますが、その期一年間が終了した時点で各部署長には部下全員分の個人別残業実績を必ず渡し再認識してもらっています。

この方法で５年後には残業（時間外）手当が半減しました。実にお恥ずかしいお話しながら実施前と５年後の年間合計額を比較すると、実に千万円の桁の削減額に及びます。
それが会社全体の利益・業績に直結し、従業員の賞与や設備投資の一部などへと繋がって行く訳ですね。

最後に、毎年作成する会社全体の利益計画のコストダウン項目のひとつとして、この残業削減目標を必ず入れて全社員にアピールしております。目標値は会社全体の年間額です。
ちなみにこの方法は現在も続けておりまして、確実な成果を得られております。

またまた長文になってしまいました。　誠に申し訳ございません。