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未決済のデリバティブ取引の期末時の時価評価損益

質問 回答受付中

未決済のデリバティブ取引の期末時の時価評価損益

2006/08/03 22:17

momonga

常連さん

回答数:4

編集

金融商品の通貨オプション取引で、
銀行より、
「通貨オプション取引残高証明書兼時価通知書」
と言うのが送られてきているのですが、
 
行使期日がH18年9〜H23年8月
相手幣種想定元本残高500万
USDトップ 当行買
時価−100万

行使期日がH18年9〜H23年8月
相手幣種想定元本残高250万
USDコール 当行売
時価 50万

こんなような内容なのですが、

例えば、H18年8月決算で、

約定日がH18年8月の場合、
この残高証明書の金額等を、決算書に計上しないと
いけないと思うのですが、振替は

未収金500万/デリバティブ取引(負債)500万

デリバティブ取引(資産)250万/未払金 250万

デリバティブ取引評価損100万/デリバティブ取引(負債)100万

デリバティブ取引(資産)50万/デリバティブ取引評価益50万

こんな感じになるのでしょうか?

金融商品の通貨オプション取引で、
銀行より、
「通貨オプション取引残高証明書兼時価通知書」
と言うのが送られてきているのですが、
 
行使期日がH18年9〜H23年8月
相手幣種想定元本残高500万
USDトップ 当行買
時価−100万

行使期日がH18年9〜H23年8月
相手幣種想定元本残高250万
USDコール 当行売
時価 50万

こんなような内容なのですが、

例えば、H18年8月決算で、

約定日がH18年8月の場合、
この残高証明書の金額等を、決算書に計上しないと
いけないと思うのですが、振替は

未収金500万/デリバティブ取引(負債)500万

デリバティブ取引(資産)250万/未払金 250万

デリバティブ取引評価損100万/デリバティブ取引(負債)100万

デリバティブ取引(資産)50万/デリバティブ取引評価益50万

こんな感じになるのでしょうか?

この質問に回答
回答

Re: 未決済のデリバティブ取引の期末時の時価評価損益

2006/08/04 10:25

kei8

すごい常連さん

編集

>行使期日がH18年9〜H23年8月
相手幣種想定元本残高500万
USDトップ 当行買
時価−100万

行使期日がH18年9〜H23年8月
相手幣種想定元本残高250万
USDコール 当行売
時価 50万

こんなような内容なのですが、

例えば、H18年8月決算で、

約定日がH18年8月の場合、
この残高証明書の金額等を、決算書に計上しないと
いけないと思うのですが、振替は

未収金500万/デリバティブ取引(負債)500万

デリバティブ取引(資産)250万/未払金 250万

デリバティブ取引評価損100万/デリバティブ取引(負債)100万

デリバティブ取引(資産)50万/デリバティブ取引評価益50万

こんな感じになるのでしょうか?


回答:
 ご説明どおりとすれば、次のように処理されると思われます。
<契約時>
買建通貨オプション(資産)/売建通貨オプション(負債)1000(<----オプション・プレミアムの合計額で処理します。この説明ではゼロコスト・オプション(下の説明参照)と考えて処理しています。)

<期末時>
為替差損/売建通貨オプション(負債)100

買建通貨オプション(資産)/為替差益50


1、想定元本は、まさしく想定(仮想)であり、これにつき会計処理は行われません。帳簿に記帳したいのであれば契約時の処理の摘要欄に記載すればよいと思います。

2、契約時の処理を分解すれば、次のとおりでです。いわゆる「ゼロコスト・オプション」は次のように購入する権利の価額(オプション・プレミアム)と売る権利の価額(オプション・プレミアム)が同額となり、代金は相殺されてしまい、資金の授受は行われない仕組みになっています。
権利の購入処理
買建通貨オプション(資産)/未払金 1000
権利の販売処理
未収入金/売建通貨オプション(負債)1000
代金の相殺処理
未払金/未収入金1000

3、注意点
益なのか損なのか、売りなのか買いなのか勘違いしないように、銀行から受け取る資料は見づらく注意が必要です。普通、書類は銀行の立場にたって作成されており、売りとあれば、当方は買いということになります。ご質問の「時価−100万」は当方の損として会計処理の説明をしましたが、当方の益ではないか念のため確認されるとよろしいかと思います。

 以下は、momongaさんというよりこの掲示板の利用者への注意ですが、
 この種の商品(通貨オプション)については会計処理も含めて十分研究のうえ契約されないと、大きなリスクを負うおそれがあります。銀行の説明をよく理解できないまま契約するような姿勢は改めた方がよいように思います。

 ゼロコストオプションは契約時に現金の授受がなくリスクがないように錯覚することがあります。また質問の事例(5年)のように長期に渡ることが多いようです。毎期、為替差損益で業績が上下します。ヘッジ対象の取引がありこの差損の影響を相殺できるようになっているか気になります。

momongaさんへ
 私の説明がよくわからないようであれば、専門家に相談したほうがよいように思います。
                                     以上

>行使期日がH18年9〜H23年8月
相手幣種想定元本残高500万
USDトップ 当行買
時価−100万

行使期日がH18年9〜H23年8月
相手幣種想定元本残高250万
USDコール 当行売
時価 50万

こんなような内容なのですが、

例えば、H18年8月決算で、

約定日がH18年8月の場合、
この残高証明書の金額等を、決算書に計上しないと
いけないと思うのですが、振替は

未収金500万/デリバティブ取引(負債)500万

デリバティブ取引(資産)250万/未払金 250万

デリバティブ取引評価損100万/デリバティブ取引(負債)100万

デリバティブ取引(資産)50万/デリバティブ取引評価益50万

こんな感じになるのでしょうか?


回答:
 ご説明どおりとすれば、次のように処理されると思われます。
<契約時>
買建通貨オプション(資産)/売建通貨オプション(負債)1000(<----オプション・プレミアムの合計額で処理します。この説明ではゼロコスト・オプション(下の説明参照)と考えて処理しています。)

<期末時>
為替差損/売建通貨オプション(負債)100

買建通貨オプション(資産)/為替差益50


1、想定元本は、まさしく想定(仮想)であり、これにつき会計処理は行われません。帳簿に記帳したいのであれば契約時の処理の摘要欄に記載すればよいと思います。

2、契約時の処理を分解すれば、次のとおりでです。いわゆる「ゼロコスト・オプション」は次のように購入する権利の価額(オプション・プレミアム)と売る権利の価額(オプション・プレミアム)が同額となり、代金は相殺されてしまい、資金の授受は行われない仕組みになっています。
権利の購入処理
買建通貨オプション(資産)/未払金 1000
権利の販売処理
未収入金/売建通貨オプション(負債)1000
代金の相殺処理
未払金/未収入金1000

3、注意点
益なのか損なのか、売りなのか買いなのか勘違いしないように、銀行から受け取る資料は見づらく注意が必要です。普通、書類は銀行の立場にたって作成されており、売りとあれば、当方は買いということになります。ご質問の「時価−100万」は当方の損として会計処理の説明をしましたが、当方の益ではないか念のため確認されるとよろしいかと思います。

 以下は、momongaさんというよりこの掲示板の利用者への注意ですが、
 この種の商品(通貨オプション)については会計処理も含めて十分研究のうえ契約されないと、大きなリスクを負うおそれがあります。銀行の説明をよく理解できないまま契約するような姿勢は改めた方がよいように思います。

 ゼロコストオプションは契約時に現金の授受がなくリスクがないように錯覚することがあります。また質問の事例(5年)のように長期に渡ることが多いようです。毎期、為替差損益で業績が上下します。ヘッジ対象の取引がありこの差損の影響を相殺できるようになっているか気になります。

momongaさんへ
 私の説明がよくわからないようであれば、専門家に相談したほうがよいように思います。
                                     以上

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No. タイトル 投稿者 投稿日時
0 momonga 2006/08/03 22:17
1
Re: 未決済のデリバティブ取引の期末時の時価評価損益
kei8 2006/08/04 10:25
2 momonga 2006/08/04 22:53
3 kei8 2006/08/05 07:13
4 momonga 2006/08/05 13:00