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こんにちは。
外貨建て取引については決算期末(=決算日)のレートに評価替えすることが求めれれています。
あくまでも決算日時点で残高のあるものが対象ですので、それ以前に入金等があって残高のないものは対象外です(念のため)。
実務的には決算日のTTM(TTSとTTBの平均値)レートを採用して評価替えします。
お書きの内容は決算時に為替差損が発生し、期首ではそれを取崩して決算評価替え前の状態に戻す という流れの仕訳ですね。
(例1)決算日残高 120,000円 (=$1,000×EQ120円) EQ=換算レートです。
(例2)決算評価替え (EQ=TTM117円)
為替差損 3,000円/売掛金 3,000円 (EQ120→117円)×$1,000
・・・・この時点での売掛残高=117,000円=決算残高
(例3)翌期首戻し
売掛金 3,000円/為替差損繰入3,000円
・・・・この時点での売掛残高=120,000円=(例1)に戻った。
(例4)翌期に入金 (EQ=118円)
預 金 118,000円/売掛金 120,000円 (EQ120→118円)×$1,000
為替差損 2,000円/
・・・・この時点での売掛残高=0円
つまり(例3)は(例2)を取崩し元に戻すための仕訳ですので、結果的に(例2)と(例3)は打ち消されて無くなり、残高としては決算評価替え前の(例1)120,000円に戻り、そこからスタートすることになります。
決算時点におけるいわば時価で表現し直すためにワンクッション入ることになるのです。
尚、この場合に本来であれば得意先別の売掛補助簿なども同時にこの数字を反映させることにもなりますが、しかし翌期首の振替で元に戻すので、それを省略している会社さんも多いと思います。
つまりあくまでも決算整理での会計伝票上の仕訳だけで終らせるやり方です。
但しその場合でも決算整理資料の一つとしてこれに関する一覧表などを作成して得意先別に評価替えした状況を残しておくと便利です。
また元に戻すために「為替差損繰入」勘定を設定ぜずとも、単に(貸方)為替差損としても結構です(=逆仕訳)。
●それと、もう一つの方法しては、翌期首の戻し処理をせずに決算評価替えした(例2)を得意先別の補助簿にも全て反映させて、その数字をそのまま翌期首のスタートとして処理する方法もあります。
輸出とのことですので全額入金になった時に残高は無くなりますが、その入金のあった時点でも為替差損益の発生は必ずやあることでしょう。
そうなると(例1)の残高との為替差損益か、(例2)の残高との為替差損益かの違いだけになりますが、通算した差損益は同額になります。
翌期での入金時 EQ=118円だったとすると・・・・・・
<方法−1> 売掛残高
(例1) 元、 120,000円
(例2)決算 117,000円 差損 3,000円
(例3) 戻し 120,000円 繰入▲3,000円
(例4)入金 0円 差損 2,000円 【差引=差損2,000円】
<方法−2>売掛残高
(例1)元、 120,000円
(例2)決算 117,000円 為替差損3,000円
(例3)処理なし
(例4)入金 0円 為替差益1,000円
【差引=差損 2,000円】
どちらの方法を採用するかは御社での判断となりますが、弊社では手間隙を考慮して最初に書いた<方法−1>の方を採用しています。
ちなみに科目は雑収入・雑損失でも構いませんので。
ご参考に。
こんにちは。
外貨建て取引については決算期末(=決算日)のレートに評価替えすることが求めれれています。
あくまでも決算日時点で残高のあるものが対象ですので、それ以前に入金等があって残高のないものは対象外です(念のため)。
実務的には決算日のTTM(TTSとTTBの平均値)レートを採用して評価替えします。
お書きの内容は決算時に為替差損が発生し、期首ではそれを取崩して決算評価替え前の状態に戻す という流れの仕訳ですね。
(例1)決算日残高 120,000円 (=$1,000×EQ120円) EQ=換算レートです。
(例2)決算評価替え (EQ=TTM117円)
為替差損 3,000円/売掛金 3,000円 (EQ120→117円)×$1,000
・・・・この時点での売掛残高=117,000円=決算残高
(例3)翌期首戻し
売掛金 3,000円/為替差損繰入3,000円
・・・・この時点での売掛残高=120,000円=(例1)に戻った。
(例4)翌期に入金 (EQ=118円)
預 金 118,000円/売掛金 120,000円 (EQ120→118円)×$1,000
為替差損 2,000円/
・・・・この時点での売掛残高=0円
つまり(例3)は(例2)を取崩し元に戻すための仕訳ですので、結果的に(例2)と(例3)は打ち消されて無くなり、残高としては決算評価替え前の(例1)120,000円に戻り、そこからスタートすることになります。
決算時点におけるいわば時価で表現し直すためにワンクッション入ることになるのです。
尚、この場合に本来であれば得意先別の売掛補助簿なども同時にこの数字を反映させることにもなりますが、しかし翌期首の振替で元に戻すので、それを省略している会社さんも多いと思います。
つまりあくまでも決算整理での会計伝票上の仕訳だけで終らせるやり方です。
但しその場合でも決算整理資料の一つとしてこれに関する一覧表などを作成して得意先別に評価替えした状況を残しておくと便利です。
また元に戻すために「為替差損繰入」勘定を設定ぜずとも、単に(貸方)為替差損としても結構です(=逆仕訳)。
●それと、もう一つの方法しては、翌期首の戻し処理をせずに決算評価替えした(例2)を得意先別の補助簿にも全て反映させて、その数字をそのまま翌期首のスタートとして処理する方法もあります。
輸出とのことですので全額入金になった時に残高は無くなりますが、その入金のあった時点でも為替差損益の発生は必ずやあることでしょう。
そうなると(例1)の残高との為替差損益か、(例2)の残高との為替差損益かの違いだけになりますが、通算した差損益は同額になります。
翌期での入金時 EQ=118円だったとすると・・・・・・
<方法−1> 売掛残高
(例1) 元、 120,000円
(例2)決算 117,000円 差損 3,000円
(例3) 戻し 120,000円 繰入▲3,000円
(例4)入金 0円 差損 2,000円 【差引=差損2,000円】
<方法−2>売掛残高
(例1)元、 120,000円
(例2)決算 117,000円 為替差損3,000円
(例3)処理なし
(例4)入金 0円 為替差益1,000円
【差引=差損 2,000円】
どちらの方法を採用するかは御社での判断となりますが、弊社では手間隙を考慮して最初に書いた<方法−1>の方を採用しています。
ちなみに科目は雑収入・雑損失でも構いませんので。
ご参考に。
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