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そのとおりです。
そこがマズイわけですね。
差額のみ調整する方法の場合、全額消えないのですが、そのあと当期末の引当額を加算留保する際に、加算額を微調整するわけです。
つまり、
当期末に新たに繰入れた引当金額−別表5の残額=別表4加算留保金額
とするわけです。
こうすれば、別表4における最終値(所得金額)に与える影響も、別表5で翌期に繰越す調整金額も一応同じになります。
とはいうものの、賞与引当金に差額補充法という考え方そのものがありえませんので、会計上の処理を正確にフォローする法人税の調整方法としては、別表上の調整もまた洗替方式(全額取崩し、全額繰入れ)が好ましいわけです。
<事例>
前期末に初めて役員賞与引当金100を繰入れ、当期中における役員賞与支払額は120(引当金は全額取崩し済み。)、当期末における役員賞与引当金繰入額を180、とした場合
(1)洗替方式
<前期>
別表4 賞与引当金否認100(加算留保)
別表5 賞与引当金(増)100、(次期繰越)100
<当期>
別表4 前期賞与引当金認容100(減算留保)
別表5 賞与引当金(前期繰越)100、−100(減)、(次期繰越)0
別表4 役員賞与損金不算入120(加算社外流出)
別表4 賞与引当金否認180(加算留保)
別表5 賞与引当金(増)180、(次期繰越)180
別表4の所得に与える影響
<前期> +100
<当期> −100+120+180=+200
(2)差額補充方式
<前期>
別表4 賞与引当金否認100(加算留保)
別表5 賞与引当金(増)100、(次期繰越)100・・・ここまでは同じ。
<当期>
別表4 役員賞与超過額否認20(加算留保) ←ae86さんの言う加算額
別表5 賞与引当金(増)20
別表4 役員賞与損金不算入120(加算社外流出)
別表4 賞与引当金否認60(加算留保) ←ここで微調整
別表5 賞与引当金(増)60
別表5の「賞与引当金」欄の最終値
前期繰越100+増(20+60=80)=次期繰越180 ←洗替方式と一致
別表4の所得に与える影響
<前期> +100
<当期> +20+120+60=+200 ←洗替方式と一致
とすれば、ちょっと強引ですが、一応どっちでも同じになるんじゃないかなあと。(笑)
そのとおりです。
そこがマズイわけですね。
差額のみ調整する方法の場合、全額消えないのですが、そのあと当期末の引当額を加算留保する際に、加算額を微調整するわけです。
つまり、
当期末に新たに繰入れた引当金額−別表5の残額=別表4加算留保金額
とするわけです。
こうすれば、別表4における最終値(所得金額)に与える影響も、別表5で翌期に繰越す調整金額も一応同じになります。
とはいうものの、賞与引当金に差額補充法という考え方そのものがありえませんので、会計上の処理を正確にフォローする法人税の調整方法としては、別表上の調整もまた洗替方式(全額取崩し、全額繰入れ)が好ましいわけです。
<事例>
前期末に初めて役員賞与引当金100を繰入れ、当期中における役員賞与支払額は120(引当金は全額取崩し済み。)、当期末における役員賞与引当金繰入額を180、とした場合
(1)洗替方式
<前期>
別表4 賞与引当金否認100(加算留保)
別表5 賞与引当金(増)100、(次期繰越)100
<当期>
別表4 前期賞与引当金認容100(減算留保)
別表5 賞与引当金(前期繰越)100、−100(減)、(次期繰越)0
別表4 役員賞与損金不算入120(加算社外流出)
別表4 賞与引当金否認180(加算留保)
別表5 賞与引当金(増)180、(次期繰越)180
別表4の所得に与える影響
<前期> +100
<当期> −100+120+180=+200
(2)差額補充方式
<前期>
別表4 賞与引当金否認100(加算留保)
別表5 賞与引当金(増)100、(次期繰越)100・・・ここまでは同じ。
<当期>
別表4 役員賞与超過額否認20(加算留保) ←ae86さんの言う加算額
別表5 賞与引当金(増)20
別表4 役員賞与損金不算入120(加算社外流出)
別表4 賞与引当金否認60(加算留保) ←ここで微調整
別表5 賞与引当金(増)60
別表5の「賞与引当金」欄の最終値
前期繰越100+増(20+60=80)=次期繰越180 ←洗替方式と一致
別表4の所得に与える影響
<前期> +100
<当期> +20+120+60=+200 ←洗替方式と一致
とすれば、ちょっと強引ですが、一応どっちでも同じになるんじゃないかなあと。(笑)
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