金利通貨スワップ(金利の返還を含む通貨スワップ)の会計処理についての質問です。
以下は日本公認会計士協会のHPに記載されていた金利通貨スワップについての設例です。
<前提>
x1年4月1日におけるドル建社債10百万ドル(社債利息:年1回支払い、10%)の発行に際して次のような通貨スワップ契約を締結した。
なお通貨スワップ契約によるドルの授受金額は社債の元利の金額と同一である。
スワップ・レートが直先フラットのケース(直先フラット型)
通貨スワップ契約の内容
契約時の直物為替相場=当初交換時(X0年4月1日)のスワップ・レート:120円/ドル
償還時(X5年3月31日)のスワップ・レート:120円/ドル
元利支払時のスワップ・レート及びキャッシュ・フロー:
当初元本交換(X0/4/1):120円/1ドル 10百万円ドル支払/1,200百万円受取
1年目(X1/3/31): 72円/1ドル 1百万円ドル受取/72百万円支払
2年目(X2/3/31): 72円/1ドル 1百万円ドル受取/72百万円支払
3年目(X3/3/31): 72円/1ドル 1百万円ドル受取/72百万円支払
4年目(X4/3/31): 72円/1ドル 1百万円ドル受取/72百万円支払
5年目(X5/3/31): 72円/1ドル 1百万円ドル受取/72百万円支払
元本償還時: 120円/1ドル 10百万円ドル受取/1,200百万円支払
通貨スワップ契約時の金利相場に基づき、ドルについては10%、円については6%の利率が
上記通貨スワップ契約のキャッシュ・フローに反映されている。
<仕訳>(単位:百万円)
X0/4
預金(10百万ドル)1,200/社債(10百万ドル)1,200
預金1,200 /預金(10百万ドル)1,200
X1/3
預金(1百万ドル) 72/預金 72
支払利息(1百万ドル)72/預金(1百万ドル)72
X5/3
預金(1百万ドル) 72/預金 72
支払利息(1百万ドル)72/預金(1百万ドル)72
預金(10百万ドル)1,200/預金 1,200
社債(10百万ドル)1,200/預金(10百万ドル)1,200
金融商品に関するQ&Aの56において金利通貨スワップの会計処理については次のようになっています。
(原則)金利変動リスク部分については繰延ヘッジで処理
為替変動部分については時価評価、損益処理
(特例)対象の取引(社債発行)と金利スワップ取引がほぼ同じ条件の場合は、金利スワップを時価
評価せず、ヘッジ対象と一体として処理
上記の設例の仕訳は特例処理だと思いますが、原則処理の場合はどのような仕訳になるのでしょうか?
金利スワップだけの取引なら仕訳はわかるのですが、これに為替変動が加わるとどのような仕訳になるのかがわかりません。
具体的な仕訳を教えてください。
宜しくお願いします。
金利通貨スワップ(金利の返還を含む通貨スワップ)の会計処理についての質問です。
以下は日本公認会計士協会のHPに記載されていた金利通貨スワップについての設例です。
<前提>
x1年4月1日におけるドル建社債10百万ドル(社債利息:年1回支払い、10%)の発行に際して次のような通貨スワップ契約を締結した。
なお通貨スワップ契約によるドルの授受金額は社債の元利の金額と同一である。
スワップ・レートが直先フラットのケース(直先フラット型)
通貨スワップ契約の内容
契約時の直物為替相場=当初交換時(X0年4月1日)のスワップ・レート:120円/ドル
償還時(X5年3月31日)のスワップ・レート:120円/ドル
元利支払時のスワップ・レート及びキャッシュ・フロー:
当初元本交換(X0/4/1):120円/1ドル 10百万円ドル支払/1,200百万円受取
1年目(X1/3/31): 72円/1ドル 1百万円ドル受取/72百万円支払
2年目(X2/3/31): 72円/1ドル 1百万円ドル受取/72百万円支払
3年目(X3/3/31): 72円/1ドル 1百万円ドル受取/72百万円支払
4年目(X4/3/31): 72円/1ドル 1百万円ドル受取/72百万円支払
5年目(X5/3/31): 72円/1ドル 1百万円ドル受取/72百万円支払
元本償還時: 120円/1ドル 10百万円ドル受取/1,200百万円支払
通貨スワップ契約時の金利相場に基づき、ドルについては10%、円については6%の利率が
上記通貨スワップ契約のキャッシュ・フローに反映されている。
<仕訳>(単位:百万円)
X0/4
預金(10百万ドル)1,200/社債(10百万ドル)1,200
預金1,200 /預金(10百万ドル)1,200
X1/3
預金(1百万ドル) 72/預金 72
支払利息(1百万ドル)72/預金(1百万ドル)72
X5/3
預金(1百万ドル) 72/預金 72
支払利息(1百万ドル)72/預金(1百万ドル)72
預金(10百万ドル)1,200/預金 1,200
社債(10百万ドル)1,200/預金(10百万ドル)1,200
金融商品に関するQ&Aの56において金利通貨スワップの会計処理については次のようになっています。
(原則)金利変動リスク部分については繰延ヘッジで処理
為替変動部分については時価評価、損益処理
(特例)対象の取引(社債発行)と金利スワップ取引がほぼ同じ条件の場合は、金利スワップを時価
評価せず、ヘッジ対象と一体として処理
上記の設例の仕訳は特例処理だと思いますが、原則処理の場合はどのような仕訳になるのでしょうか?
金利スワップだけの取引なら仕訳はわかるのですが、これに為替変動が加わるとどのような仕訳になるのかがわかりません。
具体的な仕訳を教えてください。
宜しくお願いします。