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Re: 資金繰りについて
2005/06/15 08:14
こんにちは。
資金繰りを行うには各社それぞれのやり方があると思いますが、
少なくとも以後半年間の資金繰り表と、それとは別に当月1ヵ月分のカレンダー式の収支表が必要でしょうね。
半年間のものは短期の先行きの大まかな状況を把握する為に必要です。
しかしこれはあくまでも1ヵ月ごとの月末時点における収支の表現でしかありません。
従ってそれからは具体的な1ヵ月の「どの時点で」資金が不足するのか余るのかは判りません。
いわゆる「月中(げっちゅう)ショートの把握」ができないのです。
その意味から、具体的な「当月分」のカレンダー式収支表が重要になります。
それから、借入が増大して御心配のようですが、設立5年ということであれば成長途上段階でもあり、
まだまだ色々な資金が必要な時期である と言えなくもありませんが・・・・。
業種・規模・投下資本額・設備投資など要因は様々でしょうけど、
資金繰りで一番重要なのは得意先からの入金と仕入先への支払の「時間差」の問題です。手形取引があればその期日までの期間(俗にサイト)の差が重要になります。
理想的には入金になったお金で 支払ができれば、資金は不足しませんよね。
ところが、入金よりも先に支払っていては「いつもお金が足りない」状況となります(=サイト負け)。
そしてこの状況のまま売上高が大きくなればなるほど資金繰りは厳しくなります。
ん? 売上高が大きくなれば利益も増えて資金繰りも良くなるだろう と思いませんか?
・・・ところがそうじゃないんです。
発生主義で表現された結果の損益と、実際のお金の動きには違いがあり、「勘定合って、銭足りず」の状況が生まれます。
なぜかと言うと売上が大きくなれば(利益率が大幅に変わらない限り)仕入高も大きくなります。
そしてその大きくなった仕入高分を「常に先払い」しなければならない状況となります。
それに加えて在庫が増大すると当然資金繰りはきつくなります。
売上も入金もないけど、仕入の支払のみが発生する状況ですからお金は出てゆく一方です。
つまり「資金の構図」が悪いまま規模が大きくなると資金繰りはかえってきつくなり、
借入が増大し、返済するためにまた借り入れる・・・という繰り返しになります=借金体質。
そうすると借入金残高は増大する一方で、当然ながら支払利息も増大し利益をも圧迫する結果となり、財務のみならず損益まで影響を及ぼします。
ご自分の会社の年間返済額は常に頭に入っているでしょうか?
借入残高を減らす唯一の方法は、年間の返済額以上に新規借入をしないことです。
その為にどうしたら良いのかを考え、実行するのが経理・財務担当の努めだと私は思っています。
そして一番大切なことは、それを経営者だけでなく社内の皆さんに理解して頂く為に
どのような説明をするのか・・・ということだと思います。
会社の全員がその方向に向かって具体的な行動に移った時、資金繰りは初めて変わります。
変えなければ 変わらないのです。<資金繰りの大原則=入金は早く、支払いは遅く です>
長くなり申し訳ございません。
繰り返しますが、資金繰りにとって重要なのは まずは入金と支払の時間差(サイト差)、
そして在庫高の推移をみて適正かどうかです(別な表現をすれば経常運転資金という考え方です)。
これが改善されれば資金繰りは確実に良い循環となります。
そのためには過去と現状の分析を行う必要がありますが、是非ご検討なさってみて下さい。
こんにちは。
資金繰りを行うには各社それぞれのやり方があると思いますが、
少なくとも以後半年間の資金繰り表と、それとは別に当月1ヵ月分のカレンダー式の収支表が必要でしょうね。
半年間のものは短期の先行きの大まかな状況を把握する為に必要です。
しかしこれはあくまでも1ヵ月ごとの月末時点における収支の表現でしかありません。
従ってそれからは具体的な1ヵ月の「どの時点で」資金が不足するのか余るのかは判りません。
いわゆる「月中(げっちゅう)ショートの把握」ができないのです。
その意味から、具体的な「当月分」のカレンダー式収支表が重要になります。
それから、借入が増大して御心配のようですが、設立5年ということであれば成長途上段階でもあり、
まだまだ色々な資金が必要な時期である と言えなくもありませんが・・・・。
業種・規模・投下資本額・設備投資など要因は様々でしょうけど、
資金繰りで一番重要なのは得意先からの入金と仕入先への支払の「時間差」の問題です。手形取引があればその期日までの期間(俗にサイト)の差が重要になります。
理想的には入金になったお金で 支払ができれば、資金は不足しませんよね。
ところが、入金よりも先に支払っていては「いつもお金が足りない」状況となります(=サイト負け)。
そしてこの状況のまま売上高が大きくなればなるほど資金繰りは厳しくなります。
ん? 売上高が大きくなれば利益も増えて資金繰りも良くなるだろう と思いませんか?
・・・ところがそうじゃないんです。
発生主義で表現された結果の損益と、実際のお金の動きには違いがあり、「勘定合って、銭足りず」の状況が生まれます。
なぜかと言うと売上が大きくなれば(利益率が大幅に変わらない限り)仕入高も大きくなります。
そしてその大きくなった仕入高分を「常に先払い」しなければならない状況となります。
それに加えて在庫が増大すると当然資金繰りはきつくなります。
売上も入金もないけど、仕入の支払のみが発生する状況ですからお金は出てゆく一方です。
つまり「資金の構図」が悪いまま規模が大きくなると資金繰りはかえってきつくなり、
借入が増大し、返済するためにまた借り入れる・・・という繰り返しになります=借金体質。
そうすると借入金残高は増大する一方で、当然ながら支払利息も増大し利益をも圧迫する結果となり、財務のみならず損益まで影響を及ぼします。
ご自分の会社の年間返済額は常に頭に入っているでしょうか?
借入残高を減らす唯一の方法は、年間の返済額以上に新規借入をしないことです。
その為にどうしたら良いのかを考え、実行するのが経理・財務担当の努めだと私は思っています。
そして一番大切なことは、それを経営者だけでなく社内の皆さんに理解して頂く為に
どのような説明をするのか・・・ということだと思います。
会社の全員がその方向に向かって具体的な行動に移った時、資金繰りは初めて変わります。
変えなければ 変わらないのです。<資金繰りの大原則=入金は早く、支払いは遅く です>
長くなり申し訳ございません。
繰り返しますが、資金繰りにとって重要なのは まずは入金と支払の時間差(サイト差)、
そして在庫高の推移をみて適正かどうかです(別な表現をすれば経常運転資金という考え方です)。
これが改善されれば資金繰りは確実に良い循環となります。
そのためには過去と現状の分析を行う必要がありますが、是非ご検討なさってみて下さい。
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No. | タイトル | 投稿者 | 投稿日時 |
---|---|---|---|
0 | marin | 2005/06/09 15:15 | |
1 | art-s | 2005/06/09 16:00 | |
2 | marin | 2005/06/10 10:27 | |
3 | ttvms | 2005/06/10 10:42 | |
4 | marin | 2005/06/14 09:45 | |
5 | らん | 2005/06/15 08:14 | |
6 | marin | 2005/06/15 13:15 | |
7 | らん | 2005/06/17 08:27 | |
8 | marin | 2005/06/17 11:40 | |
9 | らん | 2005/06/17 13:00 | |
10 | marin | 2005/06/17 13:12 |
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