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財団法人の経理
2006/11/06 22:15
今、仕事を探しているのですが、紹介会社から財団法人でのお仕事を紹介してもらいました。
株式会社でしか経理をしたことがないのですが、財団法人だと、どう違うのでしょうか？違いは大きいですか？
それから、今後もまたキャリアアップの転職をしていくと思うのですが、財団での経理経験は特殊すぎてあまり今後に役立たなかったりすることありますか？
経理以外でも雰囲気、特徴などでなにかありましたら、教えてください。よろしくお願いします。
今、仕事を探しているのですが、紹介会社から財団法人でのお仕事を紹介してもらいました。
株式会社でしか経理をしたことがないのですが、財団法人だと、どう違うのでしょうか？違いは大きいですか？
それから、今後もまたキャリアアップの転職をしていくと思うのですが、財団での経理経験は特殊すぎてあまり今後に役立たなかったりすることありますか？
経理以外でも雰囲気、特徴などでなにかありましたら、教えてください。よろしくお願いします。
Re: 財団法人の経理
2006/11/13 22:31
kei8さん、
詳細を教えていただき、本当にありがとうございます。
見るのが遅くなってしまって、お礼が遅くなりすみません。
こんなに丁寧に詳細を教えていただけるとは、感激です。
会計単位と、追加的仕訳に、ちょっと驚きました。
いろいろと違いますが、確かに、こんな機会はそうそうないと思うのでいいチャンスですね。トライするのもいいかもしれないと思いました。
参考にさせていただきます。
ご丁寧な解説、どうもありがとうございました！
kei8さん、
詳細を教えていただき、本当にありがとうございます。
見るのが遅くなってしまって、お礼が遅くなりすみません。
こんなに丁寧に詳細を教えていただけるとは、感激です。
会計単位と、追加的仕訳に、ちょっと驚きました。
いろいろと違いますが、確かに、こんな機会はそうそうないと思うのでいいチャンスですね。トライするのもいいかもしれないと思いました。
参考にさせていただきます。
ご丁寧な解説、どうもありがとうございました！
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1. Re: 財団法人の経理
2006/11/07 10:06
＞株式会社でしか経理をしたことがないのですが、財団法人だと、どう違うのでしょうか？違いは大きいですか？
回答：
従来は大きな違いがありました。
公益法人会計基準が変更されましたが、新しい基準への移行後は企業会計と同じような会計処理を行います。従って、会社の会計ではみられないような勘定科目が使われることもありますが、表面的には違いはないといえます。会社の会計処理を知っている人には有利な状況となっています。
（注）この基準への移行は平成18年4月1日以後開始事業年度から速やかに実施とされ、既に新しい基準へ移行している法人もあります。準備にもう少し時間をかけて移行したいと考える法人は来年以降の移行を考えているようです。
表面的には違いがないとしても、実質では違いがあります。
�＿餬彜霆�
拠るべき会計基準が異なります。「公益法人会計基準」に従って処理します。ただ会社と同じ内容となっていることも多いです。
��決算書（正式には財務諸表といいます。）
新しい会計基準での正式な決算書は、正味財産増減計算書（会社でいう損益計算書）、貸借対照表、財産目録です。会社と異なり財産目録が入っています。ほかに内部的に必要ということで収支予算書と収支計算書が作成されますが、これは外部報告用の正規の決算書（＝財務諸表）からははずされています。また、大規模法人ではキャッシュ・フロー計算書も正規の決算書の1つとなっています。
�２餬彙碓�
普通、会計がいくつかに分けられています。一般会計、○○事業特別会計、△△事業特別会計等々。大きな財団では１０以上の会計になっている場合もあります。１つずつが別々の会社と考えて会計処理すればよいと思われます。財布（＝金庫）は別と考えます。当然、預金の通帳も別にすることが必要と考えられています。
会計ごとに上記�△侶荵蚕顱塀�く、財産目録）が作成され、他に法人全体で総括表（総括貸借対照表、総括正味財産増減計算書）が作成されます。財産目録は会計ごとには作成されず、法人全体で１つです。
�ね住惨浜�
収支予算（損益予算とは異なる）による管理が重視されています。毎年、収支予算書が作成され、理事会（＝会社の株主総会にあたる）の承認を受けます。そしてこの予算に基づいて事業執行の管理がされます。基本的には予算を超過しない、予算を大幅に余らせない管理といえます。
（注）新基準の適用により、今後は損益予算による管理も重要になってくるものと思われます。損益予算による管理は会社とおなじです。
�テ�常の会計処理
最新のシステムでは、パソコンで会計処理すれば、入力した処理のほかに、「パソコンの内部で」追加的な仕訳がされる点が違っています。
〈例）旅費交通費／普通預金 の処理をすると、旅費交通費支出／資金という仕訳が追加的にされます。目にはみえないので始めての人には理解しづらいと思われます。
＞それから、今後もまたキャリアアップの転職をしていくと思うのですが、財団での経理経験は特殊すぎてあまり今後に役立たなかったりすることありますか？
回答：
従来は特殊すぎたと思います。しかし、新基準によれば、会社と同じ処理をすればよいので、今後に役に立たないということはないと思います。幅を広げられるチャンスではないかと思います。公益法人会計をマスターされれば、社会福祉法人の会計も基本は同じですのでそれほど難しくはないと思います。
会計システムとしては会社の会計より進んでいると思います。最新のソフトでは、１つの仕訳で、貸借対照表、正味財産増減計算書（＝損益計算書）、収支計算書の作成ができます。会社の会計ではキャッシュ・フロー計算書（説明が難しくなるので止めますが、この箇所では、収支計算書と理解してください）は、日常の処理だけでは作成できず、別途エクセル等により作成することが多いようです。
＞経理以外でも雰囲気、特徴などでなにかありましたら、教えてください。
回答：
現在は、税金面での優遇措置があります。収益事業に対してのみ法人税が課税される点、税率が低くなっている点です。消費税は会社と同じです。
消費税の計算と申告は税理士でないと難しいと思います。会社でのキャリアは消費税について課税取引か非課税取引かの判定に際し有利になると思います。
上記の税務上の優遇措置は見直しがされ、現在の法人は今後は２つに区分されていくことになります。引き続き税務の優遇を受ける法人と、一般の法人の２つです。後者は原則として会社と同じような扱いになると考えられています。なお、引き続き税務の優遇措置を受けるためには審査があります。
基本的には財団は赤字になります。赤字を国や地方自治体からの補助金・助成金、一般企業等からの寄付金で補填するという仕組みになっています。公益に役立つ事業でありながら、収益面の問題から誰も手がけないような事業が中心となります。非常にたくさん儲かるとすれば、そのような事業は公益法人で行う必要性は薄く、一般に任せておけばよい分野と考えられます。
以上
P．S．お役に立ちましたでしょうか？新しい世界に飛び込んで知識を広げるチャンスかもしれません。
＞株式会社でしか経理をしたことがないのですが、財団法人だと、どう違うのでしょうか？違いは大きいですか？
回答：
従来は大きな違いがありました。
公益法人会計基準が変更されましたが、新しい基準への移行後は企業会計と同じような会計処理を行います。従って、会社の会計ではみられないような勘定科目が使われることもありますが、表面的には違いはないといえます。会社の会計処理を知っている人には有利な状況となっています。
（注）この基準への移行は平成18年4月1日以後開始事業年度から速やかに実施とされ、既に新しい基準へ移行している法人もあります。準備にもう少し時間をかけて移行したいと考える法人は来年以降の移行を考えているようです。
表面的には違いがないとしても、実質では違いがあります。
�＿餬彜霆�
拠るべき会計基準が異なります。「公益法人会計基準」に従って処理します。ただ会社と同じ内容となっていることも多いです。
��決算書（正式には財務諸表といいます。）
新しい会計基準での正式な決算書は、正味財産増減計算書（会社でいう損益計算書）、貸借対照表、財産目録です。会社と異なり財産目録が入っています。ほかに内部的に必要ということで収支予算書と収支計算書が作成されますが、これは外部報告用の正規の決算書（＝財務諸表）からははずされています。また、大規模法人ではキャッシュ・フロー計算書も正規の決算書の1つとなっています。
�２餬彙碓�
普通、会計がいくつかに分けられています。一般会計、○○事業特別会計、△△事業特別会計等々。大きな財団では１０以上の会計になっている場合もあります。１つずつが別々の会社と考えて会計処理すればよいと思われます。財布（＝金庫）は別と考えます。当然、預金の通帳も別にすることが必要と考えられています。
会計ごとに上記�△侶荵蚕顱塀�く、財産目録）が作成され、他に法人全体で総括表（総括貸借対照表、総括正味財産増減計算書）が作成されます。財産目録は会計ごとには作成されず、法人全体で１つです。
�ね住惨浜�
収支予算（損益予算とは異なる）による管理が重視されています。毎年、収支予算書が作成され、理事会（＝会社の株主総会にあたる）の承認を受けます。そしてこの予算に基づいて事業執行の管理がされます。基本的には予算を超過しない、予算を大幅に余らせない管理といえます。
（注）新基準の適用により、今後は損益予算による管理も重要になってくるものと思われます。損益予算による管理は会社とおなじです。
�テ�常の会計処理
最新のシステムでは、パソコンで会計処理すれば、入力した処理のほかに、「パソコンの内部で」追加的な仕訳がされる点が違っています。
〈例）旅費交通費／普通預金 の処理をすると、旅費交通費支出／資金という仕訳が追加的にされます。目にはみえないので始めての人には理解しづらいと思われます。
＞それから、今後もまたキャリアアップの転職をしていくと思うのですが、財団での経理経験は特殊すぎてあまり今後に役立たなかったりすることありますか？
回答：
従来は特殊すぎたと思います。しかし、新基準によれば、会社と同じ処理をすればよいので、今後に役に立たないということはないと思います。幅を広げられるチャンスではないかと思います。公益法人会計をマスターされれば、社会福祉法人の会計も基本は同じですのでそれほど難しくはないと思います。
会計システムとしては会社の会計より進んでいると思います。最新のソフトでは、１つの仕訳で、貸借対照表、正味財産増減計算書（＝損益計算書）、収支計算書の作成ができます。会社の会計ではキャッシュ・フロー計算書（説明が難しくなるので止めますが、この箇所では、収支計算書と理解してください）は、日常の処理だけでは作成できず、別途エクセル等により作成することが多いようです。
＞経理以外でも雰囲気、特徴などでなにかありましたら、教えてください。
回答：
現在は、税金面での優遇措置があります。収益事業に対してのみ法人税が課税される点、税率が低くなっている点です。消費税は会社と同じです。
消費税の計算と申告は税理士でないと難しいと思います。会社でのキャリアは消費税について課税取引か非課税取引かの判定に際し有利になると思います。
上記の税務上の優遇措置は見直しがされ、現在の法人は今後は２つに区分されていくことになります。引き続き税務の優遇を受ける法人と、一般の法人の２つです。後者は原則として会社と同じような扱いになると考えられています。なお、引き続き税務の優遇措置を受けるためには審査があります。
基本的には財団は赤字になります。赤字を国や地方自治体からの補助金・助成金、一般企業等からの寄付金で補填するという仕組みになっています。公益に役立つ事業でありながら、収益面の問題から誰も手がけないような事業が中心となります。非常にたくさん儲かるとすれば、そのような事業は公益法人で行う必要性は薄く、一般に任せておけばよい分野と考えられます。
以上
P．S．お役に立ちましたでしょうか？新しい世界に飛び込んで知識を広げるチャンスかもしれません。
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2. Re: 財団法人の経理
2006/11/13 22:31
kei8さん、
詳細を教えていただき、本当にありがとうございます。
見るのが遅くなってしまって、お礼が遅くなりすみません。
こんなに丁寧に詳細を教えていただけるとは、感激です。
会計単位と、追加的仕訳に、ちょっと驚きました。
いろいろと違いますが、確かに、こんな機会はそうそうないと思うのでいいチャンスですね。トライするのもいいかもしれないと思いました。
参考にさせていただきます。
ご丁寧な解説、どうもありがとうございました！
kei8さん、
詳細を教えていただき、本当にありがとうございます。
見るのが遅くなってしまって、お礼が遅くなりすみません。
こんなに丁寧に詳細を教えていただけるとは、感激です。
会計単位と、追加的仕訳に、ちょっと驚きました。
いろいろと違いますが、確かに、こんな機会はそうそうないと思うのでいいチャンスですね。トライするのもいいかもしれないと思いました。
参考にさせていただきます。
ご丁寧な解説、どうもありがとうございました！
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