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売上の請求には含めず立替金請求するものとは?

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売上の請求には含めず立替金請求するものとは?

2006/02/14 12:33

cococo

おはつ

回答数:11

編集

はじめて投稿いたします。

広告代理店の経理をしております。

弊社では、得意先への請求時に先方負担分の切手代や金券代は切り離し、
立替金として管理し、売上に計上せず別個に管理しております。

しかし営業の方から、税務上問題がないのであれば、売上にそのまま計上したいとの要望がありました。
そこで顧問税理士先生へお尋ねしたところ、
「切手はともかく金券は消費税の問題があるから、一緒に請求されるべきではない」
「切手はOKで金券はダメ、というとかえってややこしいので、切手も金券も立替扱いにしたほうがよい」 
「立替えた分が無事に入金されたか管理する意味でも、売上に含めるとわかりづらい」
とのお返事をいただきました。
また、厳密には出張時の交通費は実費請求できるので、
これも売上には含めず立替金として処理すべき とのご指導も受けました。
しかし、そうなると、他にも立替扱いすべきものがあるような気がして、いま一歩腑に落ちません。

売上に含めてはいけない理由が、金券は消費税が問題だが、
他は管理上の問題だけなのか?という疑問が消えません。
たしかに内容は先方負担分なので、当社が立替えているわけですが、
営業の方としては、入金が同時にされるので、理解しづらいのだと思います。

売上と立替を切り離して処理する根本的な考え方と、
売上に含めず、立替処理したほうがいいものが【切手・金券・出張時の交通費】以外にあるようでしたら、
お教えいただけますでしょうか。

宜しくお願い致します。

はじめて投稿いたします。

広告代理店の経理をしております。

弊社では、得意先への請求時に先方負担分の切手代や金券代は切り離し、
立替金として管理し、売上に計上せず別個に管理しております。

しかし営業の方から、税務上問題がないのであれば、売上にそのまま計上したいとの要望がありました。
そこで顧問税理士先生へお尋ねしたところ、
「切手はともかく金券は消費税の問題があるから、一緒に請求されるべきではない」
「切手はOKで金券はダメ、というとかえってややこしいので、切手も金券も立替扱いにしたほうがよい」 
「立替えた分が無事に入金されたか管理する意味でも、売上に含めるとわかりづらい」
とのお返事をいただきました。
また、厳密には出張時の交通費は実費請求できるので、
これも売上には含めず立替金として処理すべき とのご指導も受けました。
しかし、そうなると、他にも立替扱いすべきものがあるような気がして、いま一歩腑に落ちません。

売上に含めてはいけない理由が、金券は消費税が問題だが、
他は管理上の問題だけなのか?という疑問が消えません。
たしかに内容は先方負担分なので、当社が立替えているわけですが、
営業の方としては、入金が同時にされるので、理解しづらいのだと思います。

売上と立替を切り離して処理する根本的な考え方と、
売上に含めず、立替処理したほうがいいものが【切手・金券・出張時の交通費】以外にあるようでしたら、
お教えいただけますでしょうか。

宜しくお願い致します。

この質問に回答
回答

Re: 売上の請求には含めず立替金請求するものとは?

2006/02/15 21:57

おけ

さらにすごい常連さん

編集

売上と立替の違いは、
きっちり記そうとすると大ボリュームになってしまうので、
簡単な要点だけにしてみます。


ひとことで記せば、
相手が負担する約束になっている経費(費用)のうち、
そのまんま請求できるものは「立替」、
そのまんまではなく相応の額を請求できるものが「売上」です。

もちっと噛み砕きますと、例えば送料を請求するとして、
A.約束(契約)で「送料を請求いたします」となっていたら、
  送料をそのまんま請求するということなので「立替」、
B.約束(契約)で「送料相当額を請求いたします」
  あるいは「送料に当たる額を請求いたします」
  となっていたら、
  請求しているのは(例え金額が同じでも違っていても)
  送料そのままではないので「売上」、
となります。

つまり、契約書にどう書かれているか、
あるいは実際にはどういう話になっているのか、
という話に落ち着くんです。


ただ、簿記会計には「重要性の原則」というのがありまして、
金額が小さければあるべき仕訳と違っていても粉飾にはならず、
問題ありません。

だから、送料などが小さな額であれば、
「売上」でも「立替」でもさほど問題ではありません。
(金額が小さくてどちらでも問題ないという話になれば、
 税務上有利なほうを選択するという道が開けます。)

その意味で、ronさんお書きの「立替金」か「売掛金」かという問題も、
管理上の問題以上に、金額の大きさの問題が重要となって参ります。
金額が小さくないのであれば、
管理上はさておき決算書上ではきちんと区分をしなければなりません。
(もちろん、期中の仕訳では、金額が大きくても混ぜてしまって構いません。)


(オマケ)

立替か売上かという問題は、結局のところ、
「立替って何?」「売上って何?」という問いに答えれば解決できるものです。
ただ、これがまた難しいんです・・・。

立替か売上かという問題は、
copapaさんお書きのとおりで資産計上か費用計上かという問題でもあります。
言い換えますと、立替か売上かという問題は、費用かどうかを決める問題です。
他方、ikkeさんお書きの原価性の問題は、費用だと決まってから登場するものです。
そのため、立替か売上かを考える際に、原価性の問題は入り込めないんです・・・。
(端的に記してしまいますと、原価性は、
 損益計算書でどの区分に計上するのかを決めるための判断基準です。)

それから、おそらくcopapaさんは「売上って何?」からのアプローチを
なさったため、営業との関連性を取り上げていらっしゃると思うのですが、
ここにも難しい問題が生じてきます。
一例として、正に営業のための出張旅費を
相手方がそっくりそのまま負担してくれる場合には、
営業との関連性が強いにも関わらず「立替」となりますから、
関連性の強弱で区分するのも難しくなってしまいます・・・。

なもんで、むしろ「立替って何?」からアプローチしたほうが、
説明をしやすいように思っています。

売上と立替の違いは、
きっちり記そうとすると大ボリュームになってしまうので、
簡単な要点だけにしてみます。


ひとことで記せば、
相手が負担する約束になっている経費(費用)のうち、
そのまんま請求できるものは「立替」、
そのまんまではなく相応の額を請求できるものが「売上」です。

もちっと噛み砕きますと、例えば送料を請求するとして、
A.約束(契約)で「送料を請求いたします」となっていたら、
  送料をそのまんま請求するということなので「立替」、
B.約束(契約)で「送料相当額を請求いたします」
  あるいは「送料に当たる額を請求いたします」
  となっていたら、
  請求しているのは(例え金額が同じでも違っていても)
  送料そのままではないので「売上」、
となります。

つまり、契約書にどう書かれているか、
あるいは実際にはどういう話になっているのか、
という話に落ち着くんです。


ただ、簿記会計には「重要性の原則」というのがありまして、
金額が小さければあるべき仕訳と違っていても粉飾にはならず、
問題ありません。

だから、送料などが小さな額であれば、
「売上」でも「立替」でもさほど問題ではありません。
(金額が小さくてどちらでも問題ないという話になれば、
 税務上有利なほうを選択するという道が開けます。)

その意味で、ronさんお書きの「立替金」か「売掛金」かという問題も、
管理上の問題以上に、金額の大きさの問題が重要となって参ります。
金額が小さくないのであれば、
管理上はさておき決算書上ではきちんと区分をしなければなりません。
(もちろん、期中の仕訳では、金額が大きくても混ぜてしまって構いません。)


(オマケ)

立替か売上かという問題は、結局のところ、
「立替って何?」「売上って何?」という問いに答えれば解決できるものです。
ただ、これがまた難しいんです・・・。

立替か売上かという問題は、
copapaさんお書きのとおりで資産計上か費用計上かという問題でもあります。
言い換えますと、立替か売上かという問題は、費用かどうかを決める問題です。
他方、ikkeさんお書きの原価性の問題は、費用だと決まってから登場するものです。
そのため、立替か売上かを考える際に、原価性の問題は入り込めないんです・・・。
(端的に記してしまいますと、原価性は、
 損益計算書でどの区分に計上するのかを決めるための判断基準です。)

それから、おそらくcopapaさんは「売上って何?」からのアプローチを
なさったため、営業との関連性を取り上げていらっしゃると思うのですが、
ここにも難しい問題が生じてきます。
一例として、正に営業のための出張旅費を
相手方がそっくりそのまま負担してくれる場合には、
営業との関連性が強いにも関わらず「立替」となりますから、
関連性の強弱で区分するのも難しくなってしまいます・・・。

なもんで、むしろ「立替って何?」からアプローチしたほうが、
説明をしやすいように思っています。

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