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財務分析には多くの比率とか指標がありますが、それぞれがどのような意味をもち、なぜそのような計算式で算出されるのか、理解しながら進めるのがコツだと思います。
流動比率は、ざっくり申し上げますと、ある時点において、1年以内に返済すべき負債に対して、はたして我が社は、1年以内に現金化できる資産はどれだけあるのかという、「現時点での支払の備え」をチェックする指標です。
ある一定時点ですから、当年度の比率は、あくまでも当年度の貸借対照表のみで計算します。
また、前年度は前年度で別途計算して比較すると、流れが見てきます。
例えば、当年度の流動比率が90%で、昨年度は、105%だったとすれば、流動比率で判断する限りにおいては、流動比率が悪化した、支払の備えが減少した、と判断します。例えば、売掛金の回収期間が延びるばかりなのに、買掛金の支払が翌月だとか、何か財務的な不利な条件が発生しているのかもしれません。
ただし、流動比率が悪化する原因は、単に流動負債が増えたというだけではなく、一時的なものもあります。例えば、金利負担を考えて、早めに借入金を返済したとか、買収防衛のために、手元現金を圧縮したとか・・・比率が変化した原因を追求することが大切ということです。
したがって、一つの比率の変化だけで、会社の状況を判断することはできません。あらゆる指標を総合的に判断することが重要だと思います。
また、財務指標というのは、全てを教科書の言うとおりプラスにすることはできません。細かいことは省きますが、備え(貸借対照表:ストック)に関する指標を重視しすぎると、効率(損益計算書:フロー)に関する指標が悪くなる傾向があります。
上場企業は、決算発表時に、どの指標を重視しているかということも表明するよう求められています。それを見れば、その企業が、今いったいどこに力を入れているか、備えを重視しているのか、効率を重視しているのかが分かります。
社会人になると、簿記の試験のように回答を計算すればおしまいではなく、その結果から、自社の状況、ライバルの状態を調べて、これからの方針、戦略を立てていくことになります。いまは、そこまで考える余裕は無いと思いますが、とりあえず目の前の問題を解けば終わりとは思うことなく、邁進されることをお祈り申し上げます。
なお、財務分析の教科書は山ほど出ていますので、まずは書店で立ち読みでもされることをおすすめします。
財務分析には多くの比率とか指標がありますが、それぞれがどのような意味をもち、なぜそのような計算式で算出されるのか、理解しながら進めるのがコツだと思います。
流動比率は、ざっくり申し上げますと、ある時点において、1年以内に返済すべき負債に対して、はたして我が社は、1年以内に現金化できる資産はどれだけあるのかという、「現時点での支払の備え」をチェックする指標です。
ある一定時点ですから、当年度の比率は、あくまでも当年度の貸借対照表のみで計算します。
また、前年度は前年度で別途計算して比較すると、流れが見てきます。
例えば、当年度の流動比率が90%で、昨年度は、105%だったとすれば、流動比率で判断する限りにおいては、流動比率が悪化した、支払の備えが減少した、と判断します。例えば、売掛金の回収期間が延びるばかりなのに、買掛金の支払が翌月だとか、何か財務的な不利な条件が発生しているのかもしれません。
ただし、流動比率が悪化する原因は、単に流動負債が増えたというだけではなく、一時的なものもあります。例えば、金利負担を考えて、早めに借入金を返済したとか、買収防衛のために、手元現金を圧縮したとか・・・比率が変化した原因を追求することが大切ということです。
したがって、一つの比率の変化だけで、会社の状況を判断することはできません。あらゆる指標を総合的に判断することが重要だと思います。
また、財務指標というのは、全てを教科書の言うとおりプラスにすることはできません。細かいことは省きますが、備え(貸借対照表:ストック)に関する指標を重視しすぎると、効率(損益計算書:フロー)に関する指標が悪くなる傾向があります。
上場企業は、決算発表時に、どの指標を重視しているかということも表明するよう求められています。それを見れば、その企業が、今いったいどこに力を入れているか、備えを重視しているのか、効率を重視しているのかが分かります。
社会人になると、簿記の試験のように回答を計算すればおしまいではなく、その結果から、自社の状況、ライバルの状態を調べて、これからの方針、戦略を立てていくことになります。いまは、そこまで考える余裕は無いと思いますが、とりあえず目の前の問題を解けば終わりとは思うことなく、邁進されることをお祈り申し上げます。
なお、財務分析の教科書は山ほど出ていますので、まずは書店で立ち読みでもされることをおすすめします。
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