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必要運転資金と要借入額の算出

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必要運転資金と要借入額の算出

2013/10/11 17:37

koukichi

常連さん

回答数:3

編集

いつもお世話になっております。

早速ですが、「必要運転資金額」から、「では、いくら借り入れるのが適当か」を導くのに苦労しています。
ネット検索で同様の質問が多くありましたが、どの回答もピンと来なかったのでお伺いします。

必要運転資金=売上債権4,000万円−買入債務1,000万円=3,000万円

現在ある現預金=2,000万円

だとします。

必要運転資金3,000万円−現預金2,000万円=1,000万円不足。

よって「1,000万円借り入れるのが適当」、になるのでしょうか。

ただ、これから支払う買入債務自体は1,000万しかなく、現預金が2,000万もあれば、「借り入れる必要が無いのでは」とも思うのです。実際、当社では常に必要運転資金不足に陥っていますが、とりわけ資金繰りが厳しいという実感はありません。

もちろん、必要運転資金は、あくまで入金サイトと支払サイトのギャップを示すまでであり、「不足の1,000万があれば尚安心」程度に捉えるべきものかもしれません。

しかし、そういう考えだと「では、いくら借り入れるのが適当なの?借りなくていいの?」と最初に戻る訳です。

皆さんの会社における考え方があればお教えいただけるとありがたいです。
よろしくお願い致します。

いつもお世話になっております。

早速ですが、「必要運転資金額」から、「では、いくら借り入れるのが適当か」を導くのに苦労しています。
ネット検索で同様の質問が多くありましたが、どの回答もピンと来なかったのでお伺いします。

必要運転資金=売上債権4,000万円−買入債務1,000万円=3,000万円

現在ある現預金=2,000万円

だとします。

必要運転資金3,000万円−現預金2,000万円=1,000万円不足。

よって「1,000万円借り入れるのが適当」、になるのでしょうか。

ただ、これから支払う買入債務自体は1,000万しかなく、現預金が2,000万もあれば、「借り入れる必要が無いのでは」とも思うのです。実際、当社では常に必要運転資金不足に陥っていますが、とりわけ資金繰りが厳しいという実感はありません。

もちろん、必要運転資金は、あくまで入金サイトと支払サイトのギャップを示すまでであり、「不足の1,000万があれば尚安心」程度に捉えるべきものかもしれません。

しかし、そういう考えだと「では、いくら借り入れるのが適当なの?借りなくていいの?」と最初に戻る訳です。

皆さんの会社における考え方があればお教えいただけるとありがたいです。
よろしくお願い致します。

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1. Re: 必要運転資金と要借入額の算出

2013/10/11 18:57

らん

さらにすごい常連さん

編集

こんにちは。

借入額を決定するのは難しいですが、単に必要運転資金だけからでは算出できないものです。
それは、お書きの算式は売りと買いの関係だけを見たものであって、
しかし実際の借入金額は在庫分、借入返済分、設備投資、開発費用資金分、納税資金など、様々な要素を含めて先々の資金繰りの結果(過不足)として決まるものと思います。
たとえば、業種によっては設備投資が膨大な企業の場合には、必要運転資金だけの額では到底資金不足になりますよね。

さて通常、運転資金を計算する場合には
売掛金+受取手形+在庫高−買掛金−支払手形=****
という計算が一般的と思います。
この中で在庫高が資金の吹き溜まりと化していますので要注意です。

尚、この算式には設備投資も借入返済も入っていませんね。
それらは基本的には利益から捻出するものですが、まかなうだけの利益がないことや、利益額と資金繰りは考え方・捉え方の違い(発生主義と現金主義)から単純には一致しませんので難しさが増しますね。

逆な言い方をすると、利益が十分にあり、それに応じた資金もあれば、
借入は運転資金の分だけあれば良い訳です(理屈上は)。
ところが・・・お書きの通りそうは行かないのが資金繰りなのですね。

利益率の大幅な向上は難しいですので、入金サイトの短縮・支払サイトの延長などで資金のサイト差を持たせることで借入額を少なくすることが可能となります。

また毎年借入残高が減らない会社は、結果的に年間の返済額以上に新規借入をしているからです。
ですから資金担当者は常に1年間分の返済額を頭に叩き込んでおく必要がありますね。

長々書きましたが、常にこの先1年分程度の資金繰り表を作成し、毎月見直してゆくのがお勧めです。
頑張ってみて下さい!

<追伸> 手持資金が運転資金不足額を上回っているとのことですが、過去に一度も借入実績はないのでしょうか?
もしも過去に借入があったとすれば・・・
その借入があったからこそ、現在の手持ち資金があるのではないでしょうか。
現預金残高と借入金残高の比較も重要なポイントの一つですね。

こんにちは。

借入額を決定するのは難しいですが、単に必要運転資金だけからでは算出できないものです。
それは、お書きの算式は売りと買いの関係だけを見たものであって、
しかし実際の借入金額は在庫分、借入返済分、設備投資、開発費用資金分、納税資金など、様々な要素を含めて先々の資金繰りの結果(過不足)として決まるものと思います。
たとえば、業種によっては設備投資が膨大な企業の場合には、必要運転資金だけの額では到底資金不足になりますよね。

さて通常、運転資金を計算する場合には
売掛金+受取手形+在庫高−買掛金−支払手形=****
という計算が一般的と思います。
この中で在庫高が資金の吹き溜まりと化していますので要注意です。

尚、この算式には設備投資も借入返済も入っていませんね。
それらは基本的には利益から捻出するものですが、まかなうだけの利益がないことや、利益額と資金繰りは考え方・捉え方の違い(発生主義と現金主義)から単純には一致しませんので難しさが増しますね。

逆な言い方をすると、利益が十分にあり、それに応じた資金もあれば、
借入は運転資金の分だけあれば良い訳です(理屈上は)。
ところが・・・お書きの通りそうは行かないのが資金繰りなのですね。

利益率の大幅な向上は難しいですので、入金サイトの短縮・支払サイトの延長などで資金のサイト差を持たせることで借入額を少なくすることが可能となります。

また毎年借入残高が減らない会社は、結果的に年間の返済額以上に新規借入をしているからです。
ですから資金担当者は常に1年間分の返済額を頭に叩き込んでおく必要がありますね。

長々書きましたが、常にこの先1年分程度の資金繰り表を作成し、毎月見直してゆくのがお勧めです。
頑張ってみて下さい!

<追伸> 手持資金が運転資金不足額を上回っているとのことですが、過去に一度も借入実績はないのでしょうか?
もしも過去に借入があったとすれば・・・
その借入があったからこそ、現在の手持ち資金があるのではないでしょうか。
現預金残高と借入金残高の比較も重要なポイントの一つですね。

返信

2. Re: 必要運転資金と要借入額の算出

2013/10/16 10:04

koukichi

常連さん

編集

ran様

ご回答ありがとうございました。

>借入額を決定するのは難しいですが、単に必要運転資金だけからでは算出できないものです

やはりここが全てなのでしょうね。

借入は常に行っていますが、これまでは「なんとなく、返済がある程度進んだら、社長の気分や銀行のプッシュ加減でまた借りる」
といった感じで来ました。

年間の資金繰り予定も一応作成し、毎月更新していますが、当然いろんな仮定に基づいて作成されており、売上の状況、経費の使用実績の状況によっては大きく変化していくもののため、正直あまり参考にしていない部分もあって、経理担当として、なんらかの計算式から、大まかな借入必要額が機械的に、客観的に割り出し、「そろそろ○万の借入が必要そうです」など社長に提示できれば一歩先をいく経理と見られるのではないか(笑)、と考えていたところでの今回の質問でした。

とりあえず、今後も情報を収集しながら、当社に見合ったやり方を追及していきたいと思います。

ran様

ご回答ありがとうございました。

>借入額を決定するのは難しいですが、単に必要運転資金だけからでは算出できないものです

やはりここが全てなのでしょうね。

借入は常に行っていますが、これまでは「なんとなく、返済がある程度進んだら、社長の気分や銀行のプッシュ加減でまた借りる」
といった感じで来ました。

年間の資金繰り予定も一応作成し、毎月更新していますが、当然いろんな仮定に基づいて作成されており、売上の状況、経費の使用実績の状況によっては大きく変化していくもののため、正直あまり参考にしていない部分もあって、経理担当として、なんらかの計算式から、大まかな借入必要額が機械的に、客観的に割り出し、「そろそろ○万の借入が必要そうです」など社長に提示できれば一歩先をいく経理と見られるのではないか(笑)、と考えていたところでの今回の質問でした。

とりあえず、今後も情報を収集しながら、当社に見合ったやり方を追及していきたいと思います。

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3. Re: 必要運転資金と要借入額の算出

2013/10/20 11:29

koensu

すごい常連さん

編集

運転資金=売上債権残高+棚卸資産残高−仕入債務残高
という、この計算式はすでに調達されている資金=現金化されていない資金を表すものであり、必要借入額を表すものではありません。
実際の資金の動きと必要調達額は資金繰り実績表と資金繰り予定表でしかつかめません。

上記の式は年間の損益計画→年間資金計画・期末予想BSの作成の時に使います。

上記式の最も簡単な使い方は
運転資金要調達率=運転資金残高/年間売上高
とし、
(限界利益率−運転資金用調達率)=限界収支比率を用いることです。この比率がマイナスである場合は、売上が増えれば触れるほど資金が不足するということです。通常はプラスの数値です。
したがって、一定の設備投資等により売上が増加することが見込まれる場合は
売上増加見込額×限界収支比率=収入増加額
この収入増加額で、増加する固定費支出や借入金を返済できれば良いということになります。

運転資金=売上債権残高+棚卸資産残高−仕入債務残高
という、この計算式はすでに調達されている資金=現金化されていない資金を表すものであり、必要借入額を表すものではありません。
実際の資金の動きと必要調達額は資金繰り実績表と資金繰り予定表でしかつかめません。

上記の式は年間の損益計画→年間資金計画・期末予想BSの作成の時に使います。

上記式の最も簡単な使い方は
運転資金要調達率=運転資金残高/年間売上高
とし、
限界利益率−運転資金用調達率)=限界収支比率を用いることです。この比率がマイナスである場合は、売上が増えれば触れるほど資金が不足するということです。通常はプラスの数値です。
したがって、一定の設備投資等により売上が増加することが見込まれる場合は
売上増加見込額×限界収支比率=収入増加額
この収入増加額で、増加する固定費支出や借入金を返済できれば良いということになります。

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