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売上計上

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売上計上

2007/07/02 00:10

hal2000

おはつ

回答数:27

編集

経理初心者のものです。
決算を迎えるのですが、わからないことだらけなので、
教えてください。

弊社は排水の工事をしている会社です。
一つは、毎月施工完了日に売上を計上しています。
決算において、決算時点では施工は終わっていないのですが、
発注はもらっているものを売上として計上してもよいのでしょうか?
経営者より計上しておいてほしいと言われたのですが、施工完了時で上げているものを決算時のみ発注をもらっているという基準で計上してもいいのだろうかと不安です。

二つ目は、お客様と契約を結ぶ時にお客様の都合により、リース会社を通して集金する場合があるのですが、6年リースの場合お客様は月額20,000円をリース会社から引き落としされます。

弊社は契約を結んだ時点で
20000×12か月×6年=1,440,000円からリース会社より一定の手数料を引かれた金額が入金されます。
例えばリース会社から入金される金額が1,200,000円の場合

施工時:売掛1,440,000/売上1,440,000
入金時:預金1、440,000/売掛1,440,000
    支払手数料240,000/預金240,000

という仕訳をしているのですが、合っていますでしょうか?

初歩的な質問ばかりで申し訳ありませんが、どうかよろしくお願いいたします。

経理初心者のものです。
決算を迎えるのですが、わからないことだらけなので、
教えてください。

弊社は排水の工事をしている会社です。
一つは、毎月施工完了日に売上を計上しています。
決算において、決算時点では施工は終わっていないのですが、
発注はもらっているものを売上として計上してもよいのでしょうか?
経営者より計上しておいてほしいと言われたのですが、施工完了時で上げているものを決算時のみ発注をもらっているという基準で計上してもいいのだろうかと不安です。

二つ目は、お客様と契約を結ぶ時にお客様の都合により、リース会社を通して集金する場合があるのですが、6年リースの場合お客様は月額20,000円をリース会社から引き落としされます。

弊社は契約を結んだ時点で
20000×12か月×6年=1,440,000円からリース会社より一定の手数料を引かれた金額が入金されます。
例えばリース会社から入金される金額が1,200,000円の場合

施工時:売掛1,440,000/売上1,440,000
入金時:預金1、440,000/売掛1,440,000
    支払手数料240,000/預金240,000

という仕訳をしているのですが、合っていますでしょうか?

初歩的な質問ばかりで申し訳ありませんが、どうかよろしくお願いいたします。

この質問に回答
回答

Re: 売上計上

2007/07/05 11:22

しかしか

さらにすごい常連さん

編集

もうほとんど回答とその解説がでているので、もはや私の出番はないのですが、ちょっとだけ書いてみましょう。


1.工事の種類には、会計上も税法上も、2種類あるということ。
建設業における工事については、「長期大規模工事」と「工事」の2種類に分類されます。

長期大規模工事とは、
・工事期間が2年以上
・請負金額が50億円以上
・請負金額の1/2以上が引渡期日から1年経過後に支払われないこと
の要件のすべてに当てはまるものをいいます。

そして、「工事」とは、「長期大規模工事」以外の工事全般を指します。


2.「長期大規模工事」と「工事」では、適用される会計処理方法が違うということ。
まず、「長期大規模工事」については、「工事進行基準」の適用が強制されます。
「工事進行基準」で収益・費用を計上しなければならない、ということです。

「工事」の場合は、「工事進行基準」「工事完成基準」の2種類の会計処理方法のうち、どちらでもお好きなほうで経理できます。

また、法人税法や所得税法では、会社が選択した経理方法で計算することになっていますので、基本的には会計と税法は同じです。

特に実務上は、仮にたとえ法律上は違う処理が可能であったとしても、工事について会計上と税法上の処理方法が違うということは通常まず考えられません。
(非常にめんどくさいから。)

会計でも税法でも、収益(売上)の認識基準(計上基準)の原則は、「引渡基準」といいます。
商品や製品を相手(お客さん)に引き渡した時点で売上に計上するというものです。

これを建設業にあてはめて考えますと、工事の目的物(建物や排水工事)が完成し、相手にこれを引き渡した時点で売上を計上すべきこととなります。
これが「工事完成基準」といわれるものです。

しかし、「長期大規模工事」だけは、この原則があてはまりません。
「長期大規模工事」は、工事完成基準が採用できず、「工事進行基準」で経理しなければならないことになっています。
(工事進行基準が強制適用となります。)


まあ、最初の質問者であるhal2000さんの会社の「排水工事」は、会計や税法でいうところの「工事」だと思いますので、会計処理方法としては、「工事完成基準」と「工事進行基準」のどちらかお好きなほうを選択適用できることと思います。


>決算において、決算時点では施工は終わって
>いないのですが、発注はもらっているものを
>売上として計上してもよいのでしょうか?

工事完成基準(目的物の完成後引き渡したときに売上計上する方法)では、まだ工事が完成・引渡ししていませんので、売上に計上することはできません。
したがって、決算までにその工事について発生した原価・費用は、すべて「未成工事支出金」(製造業でいうところの仕掛品のこと。)として資産計上します。


もしもこの工事について売上を計上したいのでしたら、「工事進行基準」により、受注から決算日までに発生したその工事に対する原価・費用を基にして、部分的に売上を計上するという方法はあります。
あくまでも決算までに実際にやった施工工事の原価・費用を基に計算した部分だけしか、売上には計上できません。

<例>
排水工事を100で受注した。
これは長期大規模工事には該当しない。
この工事の総工事原価は、80と見積もられる。

当期は決算までに30の工事原価(材料費5・労務費25の合計)が生じており、支払いはまだしていない。
当社はこの工事については工事進行基準を採用する。
工事代金の入金もまだない。


<仕訳>
1.原価の発生
 材料費5 / 買掛金5
 労務費25 / 買掛金25


2.完成工事原価へすべて振替
 完成工事原価5 / 材料費5
 完成工事原価25 / 労務費25

3.完成工事高の計算
総工事原価見積額80のうち、当期においては既に30発生したので、工事進捗度(工事の進み具合)は、
 30/80
として計算されます。

これを受注金額にかけて計算します。
当期の完成工事高=100×30/80=37.5

売上の計上仕訳
 完成工事未収入金(売掛金)37.5/完成工事高37.5


全然ちょっとじゃなかったですが、参考になれば幸いです。

もうほとんど回答とその解説がでているので、もはや私の出番はないのですが、ちょっとだけ書いてみましょう。


1.工事の種類には、会計上も税法上も、2種類あるということ。
建設業における工事については、「長期大規模工事」と「工事」の2種類に分類されます。

長期大規模工事とは、
・工事期間が2年以上
・請負金額が50億円以上
・請負金額の1/2以上が引渡期日から1年経過後に支払われないこと
の要件のすべてに当てはまるものをいいます。

そして、「工事」とは、「長期大規模工事」以外の工事全般を指します。


2.「長期大規模工事」と「工事」では、適用される会計処理方法が違うということ。
まず、「長期大規模工事」については、「工事進行基準」の適用が強制されます。
工事進行基準」で収益・費用を計上しなければならない、ということです。

「工事」の場合は、「工事進行基準」「工事完成基準」の2種類の会計処理方法のうち、どちらでもお好きなほうで経理できます。

また、法人税法や所得税法では、会社が選択した経理方法で計算することになっていますので、基本的には会計と税法は同じです。

特に実務上は、仮にたとえ法律上は違う処理が可能であったとしても、工事について会計上と税法上の処理方法が違うということは通常まず考えられません。
(非常にめんどくさいから。)

会計でも税法でも、収益(売上)の認識基準(計上基準)の原則は、「引渡基準」といいます。
商品製品を相手(お客さん)に引き渡した時点で売上に計上するというものです。

これを建設業にあてはめて考えますと、工事の目的物(建物や排水工事)が完成し、相手にこれを引き渡した時点で売上を計上すべきこととなります。
これが「工事完成基準」といわれるものです。

しかし、「長期大規模工事」だけは、この原則があてはまりません。
「長期大規模工事」は、工事完成基準が採用できず、「工事進行基準」で経理しなければならないことになっています。
工事進行基準が強制適用となります。)


まあ、最初の質問者であるhal2000さんの会社の「排水工事」は、会計や税法でいうところの「工事」だと思いますので、会計処理方法としては、「工事完成基準」と「工事進行基準」のどちらかお好きなほうを選択適用できることと思います。


>決算において、決算時点では施工は終わって
>いないのですが、発注はもらっているものを
>売上として計上してもよいのでしょうか?

工事完成基準(目的物の完成後引き渡したときに売上計上する方法)では、まだ工事が完成・引渡ししていませんので、売上に計上することはできません。
したがって、決算までにその工事について発生した原価・費用は、すべて「未成工事支出金」(製造業でいうところの仕掛品のこと。)として資産計上します。


もしもこの工事について売上を計上したいのでしたら、「工事進行基準」により、受注から決算日までに発生したその工事に対する原価・費用を基にして、部分的に売上を計上するという方法はあります。
あくまでも決算までに実際にやった施工工事の原価・費用を基に計算した部分だけしか、売上には計上できません。

<例>
排水工事を100で受注した。
これは長期大規模工事には該当しない。
この工事の総工事原価は、80と見積もられる。

当期は決算までに30の工事原価(材料費5・労務費25の合計)が生じており、支払いはまだしていない。
当社はこの工事については工事進行基準を採用する。
工事代金の入金もまだない。


仕訳
1.原価の発生
 材料費5 / 買掛金5
 労務費25 / 買掛金25


2.完成工事原価へすべて振替
 完成工事原価5 / 材料費5
 完成工事原価25 / 労務費25

3.完成工事高の計算
総工事原価見積額80のうち、当期においては既に30発生したので、工事進捗度(工事の進み具合)は、
 30/80
として計算されます。

これを受注金額にかけて計算します。
当期の完成工事高=100×30/80=37.5

売上の計上仕訳
 完成工事未収入金売掛金)37.5/完成工事高37.5


全然ちょっとじゃなかったですが、参考になれば幸いです。

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11 らん 2007/07/04 14:22
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