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　年齢61歳男子。事務職。勤務場所は社内事務所。いつも通りの仕事（9時〜18時の8時間勤務）の帰りに具合がわるくなり、駅（会社最寄の駅）から自宅までタクシーで帰りました。翌朝、自宅でトイレに立った際倒れ、急遽病院に担ぎ込まれましたが、やがて帰らぬ人となりました。死亡原因は「心不全」でした。
　普段から血圧が高く、その意味では要注でした。
　所謂仕事での過労が原因とは考えられません（というか、超勤も少ないし、過労死としての認定は困難かと想像します）。

　これって、「労災（通勤災害）」とは全く関係ないのでしょうか。

　年齢61歳男子。事務職。勤務場所は社内事務所。いつも通りの仕事（9時〜18時の8時間勤務）の帰りに具合がわるくなり、駅（会社最寄の駅）から自宅までタクシーで帰りました。翌朝、自宅でトイレに立った際倒れ、急遽病院に担ぎ込まれましたが、やがて帰らぬ人となりました。死亡原因は「心不全」でした。
　普段から血圧が高く、その意味では要注でした。
　所謂仕事での過労が原因とは考えられません（というか、超勤も少ないし、過労死としての認定は困難かと想像します）。

　これって、「労災（通勤災害）」とは全く関係ないのでしょうか。

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「通勤災害」とは、通勤による負傷、疾病、障害又は死亡を言います（労働者災害補償保険法7条1項2号）。
したがって、死亡原因が通勤によるものかどうかを検討する事になります。急性症状が通勤途上に発生しているので、「通勤災害」と認定される可能性がなくもありません。
ところで「通勤災害」について会社に無過失責任を負わせる法令の定めはありませんから、労働者やその遺族は「通勤災害」の事実だけで会社の責任を追及する事はできません。
法律上の責任云々ではなく、人として社会的存在として、故人やその遺族に対して深く弔意を表し、就業規則に定めた以上に厚く鄭重に遇する倫理的振る舞いは、世上よく見かける麗しい光景です。

「通勤災害」とは、通勤による負傷、疾病、障害又は死亡を言います（労働者災害補償保険法7条1項2号）。
したがって、死亡原因が通勤によるものかどうかを検討する事になります。急性症状が通勤途上に発生しているので、「通勤災害」と認定される可能性がなくもありません。
ところで「通勤災害」について会社に無過失責任を負わせる法令の定めはありませんから、労働者やその遺族は「通勤災害」の事実だけで会社の責任を追及する事はできません。
法律上の責任云々ではなく、人として社会的存在として、故人やその遺族に対して深く弔意を表し、就業規則に定めた以上に厚く鄭重に遇する倫理的振る舞いは、世上よく見かける麗しい光景です。

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