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abcdさんのご提案は、「いずれか一方の株式を議決権制限付種類株式にすることで、デッドロック状態で起こりうる問題の大半を回避することが出来ます」というものでした。これは、デッドロックに陥らないための手段ですよね。
私は、この案には決定的な欠陥があると考えます。それは「二人で協力して事業を進めることが今のところ前提でしょうから、それにもかかわらず株主としての権利を途中から対等にしない、というのもおかしな話」(sika-sika 投稿日時: 2007-6-17 22:33 )だからです。即ち、共同企業の大前提を否定するものですから採用することはできません。
そこで私は、二人の権利の平等を維持しつつデッドロックを回避する方法として、現時点で二人の株主=取締役と等距離にある公平な第三者(例えば株式会社A)に1株だけ保有させておくことを提案しました。もちろん1株が2株になっても何ら差し支えないことsika-sikaさんご指摘の通りです。従って、欠けた1株をどちらが負担するのか(どちらが1株少なく持つのか)で話し合う必要は生じません。あくまでも両者対等を維持するための方策です。
これに対するabcdさんのご批判は、「持ち株19の者どうしで対立が生じたとき、互いに持ち株2の者を引き入れようとして深刻な争いに発展します。このような場合、20対20の持ち株比率としたときよりも、争いがより激化するのが通常であり、持ち株2の第三者も巻き込んだ泥仕合になるケースが大半です。」というものでした。
仮に大株主同士が対立したときは「深刻な争いに発展」するとして、その深刻の度合いが、「19の者どうしで対立が生じたとき」の方が「20対20の持ち株比率としたとき」よりも大きいとの主張は、根拠がないので受け入れられません。むしろ、公平な第三者にキャスチングボードを持たせることで、不毛の争いを予防することができると考えるのが自然でしょう。
その前に、そもそも大株主同士が対立すれば激しい争いになる恐れがあると言う問題は、大株主が複数存在する会社では必ず懸念すべきことであって、デッドロックに陥るか否かとは直接関係ありません。私たちは、激しい争いになったときに、デッドロックに乗り上げて身動き取れなくなることを避けるための方策を検討しているのであって、争いそのものを避ける方法を探しているのではありません。その手の争いなど、どんなにがんばっても制度的に予防することはできません。所詮人の心の動きなんですからね。abcdさん流に争いを完全に防ぐには共同事業に手を出さないしかありません。それはつまり、この議論の一番大切な大前提を根底から否定することになり、無意味で不毛です。
そういうわけでabcdさんのご批判は、残念ながら正鵠を得ない議論となっています。
私が言うのもなんですが、もう少し冷静に、論点を整理なさった方がよろしいかと思います。
abcdさんのご提案は、「いずれか一方の株式を議決権制限付種類株式にすることで、デッドロック状態で起こりうる問題の大半を回避することが出来ます」というものでした。これは、デッドロックに陥らないための手段ですよね。
私は、この案には決定的な欠陥があると考えます。それは「二人で協力して事業を進めることが今のところ前提でしょうから、それにもかかわらず株主としての権利を途中から対等にしない、というのもおかしな話」(sika-sika 投稿日時: 2007-6-17 22:33 )だからです。即ち、共同企業の大前提を否定するものですから採用することはできません。
そこで私は、二人の権利の平等を維持しつつデッドロックを回避する方法として、現時点で二人の株主=取締役と等距離にある公平な第三者(例えば株式会社A)に1株だけ保有させておくことを提案しました。もちろん1株が2株になっても何ら差し支えないことsika-sikaさんご指摘の通りです。従って、欠けた1株をどちらが負担するのか(どちらが1株少なく持つのか)で話し合う必要は生じません。あくまでも両者対等を維持するための方策です。
これに対するabcdさんのご批判は、「持ち株19の者どうしで対立が生じたとき、互いに持ち株2の者を引き入れようとして深刻な争いに発展します。このような場合、20対20の持ち株比率としたときよりも、争いがより激化するのが通常であり、持ち株2の第三者も巻き込んだ泥仕合になるケースが大半です。」というものでした。
仮に大株主同士が対立したときは「深刻な争いに発展」するとして、その深刻の度合いが、「19の者どうしで対立が生じたとき」の方が「20対20の持ち株比率としたとき」よりも大きいとの主張は、根拠がないので受け入れられません。むしろ、公平な第三者にキャスチングボードを持たせることで、不毛の争いを予防することができると考えるのが自然でしょう。
その前に、そもそも大株主同士が対立すれば激しい争いになる恐れがあると言う問題は、大株主が複数存在する会社では必ず懸念すべきことであって、デッドロックに陥るか否かとは直接関係ありません。私たちは、激しい争いになったときに、デッドロックに乗り上げて身動き取れなくなることを避けるための方策を検討しているのであって、争いそのものを避ける方法を探しているのではありません。その手の争いなど、どんなにがんばっても制度的に予防することはできません。所詮人の心の動きなんですからね。abcdさん流に争いを完全に防ぐには共同事業に手を出さないしかありません。それはつまり、この議論の一番大切な大前提を根底から否定することになり、無意味で不毛です。
そういうわけでabcdさんのご批判は、残念ながら正鵠を得ない議論となっています。
私が言うのもなんですが、もう少し冷静に、論点を整理なさった方がよろしいかと思います。
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